♪Don't let me down
don't let me down
Nobody ever loved me like she does
約束の場所の交差点は、多くの人々でごった返していた。
街灯の柱に寄っかるようにしていた君は、鮮やかな赤いタータンチェックのスカー
トを身に着けていた。
一瞬、周りがモノクロに変わり、赤いチェック柄が浮かび上がって見えた。
いつもはほとんど黒系統のファッションの君だから、余計にそう見えたのかもしれ
ない。
ストップモーションの風景が、せわしなく動き始め、僕は信号を渡り、素早く腕を
組んだ。
君を誰かに奪い去られないように・・・とでも言うように。
♪ただお前がいい
わずらわしさに 投げた小石の
放物線の軌跡の上で
通り過ぎてきた
青春のかけらが飛び跳ねて見えた
そのてり返しを
そのほほに写していたおまえ
また会う約束などすることもなく
それじゃあまたな と別れるときの
お前がいい
「ただお前がいい」 小椋 佳
薄汚い・・・