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おかあさん

父の遺品を整理していると、こんなものが出てきた。

姉の結婚式・・・まったくと言っていいくらい記憶に残っていない。

19歳か・・・

まるで夢遊病者のような青春時代の只中にいた。

母の命日が近い。

僕の誕生日の明くる日。

満三歳になったわが末子を見届けるかのように・・・

と父は言っていた。1.8.23-4.jpg
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別れ

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否応なしに引き裂かれるような、つまり受動的な別離ほどショックなものはないだろ

う。薄ぼんやりとした記憶の中の母との別離が、まさしくそれだったわけだが・・・

その後の僕ときたら、能動的に自らの意志で、言ってみれば軽々しく別れを決行して

見せ続けた。相手の、あるいは相手側の、迷惑や混乱や戸惑いを省みることなく。

表面上、受動的立場にあった時ですら、勇ましさを装って悪役側に回って見せた。

自分を虐めることが自分を成長させる〜というような身勝手な論理によって、人様

を傷つけていってしまったのだ。


「どうしてそんなに苦しい方へ苦しい方へ、あなたは行くの?」

彼女の叫びは悲痛だった。その背景にある優しさはまぶしい限りのものだった。

あのまま飛び込んでいたら、どんな人生の展開がまっていたのだろうか?

同時に二つの道は歩めない。

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