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いろんな人に逢うさ
  いろんなことがあるさ
    僕らの旅は果てしなく続く
      知らない街で愛を見て
        ふと立ち止まり
          心の置き場があれば
            それもまたいいさ

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三世

 わずかな、せいぜい長くて百年ほどの現世なんて、永遠の過去世と無限の来世に

はさまれたサンドイッチのハムよりも薄い時間に過ぎないのだと思えば、そんな短

い現世であくせく生きている人間の命は、巨いなる者の目から見ればわれわれ人間

の目に映る蟻の生よりも、はかないものなのかもしれません。


                  瀬戸内寂聴

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夢は喪失を受け入れるていくための儀式のようなものだ。

夢を見るということでようやく、人間はある平衡をとることが出来る。

人にはそれぞれ特権的な夢がある。                
       


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「うつい世(現実)は夢

      夜の夢こそまこと」


           江戸川乱歩

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戦争

人の命を救うために

   人の命を奪っている


平時なら 殺人犯

   有事なら 勲章もの


どう考えても おかしいだろう

   帰還兵が 精神を病むはずだ


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オリオン

夜空に星座を探す。

僕はなぜか、いつもオリオン座を追う。

小学生の理科の授業の名残だろうか?

そしてその記憶の形を見つけて安堵する。

そして…呟き歌う…♪オリオン舞いたち 星座は巡る…

そうか、合唱団のせいか。


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♪夜空の星に 祈りを捧ぐ

   その娘の 優しい瞳の中に

     喜びの涙が あふれていた

       初めて見つけた この恋を

         求めて離さず ここまで来た

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慟哭

父は

幼い子 三人を 見送った

そして 末っ子の僕が 三歳の誕生日の明くる日に

妻を見送った

残ったのは 長男の兄と 末娘の姉と 僕だった

その慟哭は 想像もできない

そんなドラマは 想像もできない

本当は 六人きょうだい だなんて

僕は 独り 取り残された

たった 独り 取り残された


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負け残り

 もうすぐ大相撲の九州場所が始まるが、その相撲の世界に<負け残り>というのがある。詳しいことはさておいて、結びの一番の前の取り組みで、負けたけど仕方なく(これは僕の感情入り)控え力士として残る力士のことだ。しかも、負け残りの力士は次の力士へのいわゆる<力水>はつけることができない・・・と来ている。観客の前に一種の恥を晒すわけだ。

 多少意味は違うが、僕はこの言葉を浴びせられたことがある。「ナベさん、厳しい時代だね〜。だけど君はしぶとく負け残ってるね〜。」その語調の中に、やや嘲笑の匂いがする。「ははは・・・」僕は苦笑を返すしかない。彼の言う解釈からすれば、確かに負け残っているからだ。

 ここからは僕の主観だが、負け残りの力士はおそらく、さっきの負け相撲の内容を思い返し反芻し、「なにくそ!」「次こそ!」との思いを強くしているはずだ。そして必ずや次の一番、残りの勝負に全力を傾注するはずだ。

 たしかに、この混沌とした時代において、僕は負け残っているかもしれない。かと言って休場や引退を迫られているわけではない。また、自ら引退してしまうわけには行かないのだ。四十過ぎても幕下以下で相撲をとっている力士が居ると聞く。
僕は、ある面から見て、その力士を尊敬するね。周りから何と言われようが、こうと決めた自分の道を突き進む。転がされても、投げつけられても、押し倒されても、突き飛ばされても・・・。
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余命

 もう20年くらい前の話ですが、あのホーキンス博士の説によれば、我々のこの地球の命は、せいぜい持って80年ということでした。ということは、あと半世紀位で、地球は消滅するということになります。

 人間の持つ時間感覚と宇宙時間の違いと言ってしまえばそれまでですが、宇宙時間から言えば、百年、千年は、ほんの一瞬ということのようです。

 我々の孫たちは、その瞬間を生きて迎えてしまうと言うことになります。とんと現実感が沸いてはきませんが、言われてみれば…ということは、たくさんあります。※※してる場合ではない!ということくらいは思えます。

 戦争、政争、泥棒、詐欺、、何もかもがアホらしくバカらしく思えてきます。

 この大宇宙で、この瞬間瞬間に、一つまた一つと星たちが消滅していっているというわけです。

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慕情

「別れては 逢はむ逢はじぞ さだめなき


             この夕暮れや 限りなるらむ」


             拾遺集 巻六  (読み人知らず)


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