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春よ来い

春よ来い

僕だけの春よ来い

僕だけに春よ来い

肉体以上に冷え切った こころ

ガスバーナーでは溶かせない

ぶ厚く冷たい氷の世界

他力に縋らず

火打石を遣ってみようか

カチッ カチッ カチッ

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光

僕はお母さんと約束したから

ここでくじけるわけにはいかないんだ

ここで諦めるわけにはいかないんだ

結果として

前のめりに倒れてもいいんだ

泥にまみれて前がみえなくてもいいんだ

そんな時は

心の眼を開くんだ

明るいよね この光

おかあさんからの

心強い光だ

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なにくそ!

僕の心のノートには

なにくそ!

と書いてある

特定の人に対するものではない

いわば・・・

自らへの鼓舞だ

誰のせいでもない

世間の、政治の、そのほか諸々のせいでもない

いいじゃないか

この歳で、この課題、このハードル

受けて立とう

挑んで見せよう

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商売

街の片隅に

名もなき優しい人たちが

慎ましく生きている

暗闇にポッと燈る蝋燭のように

廻りの暗さ寒さに負けず

なんとあたたかくほのぼのとした力だろうか

僕はこんな人たちと接していると

商売が嫌になる

基本、向いてないんだろうな

そう思う

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優しさの階段(3)

一人の老人が

街の商店街の一角に設置されたピアノに向かって弾き始めた

九十代、老々介護をしていると言う

月に一度だけ、交代を頼んで弾きに来るという

しかもピアノは独学

息抜きという言葉は当てはまらない

何て言えばいいんだろう・・・

この現実

このリアリティー

僕はこの老人のようにできるだろうか

せめてその心の美しさ、優しさは見習いたいと思う

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夫婦

一人の老人が

街の商店街の一角に設置されたピアノに向かって弾き始めた

九十代、老々介護をしていると言う

月に一度だけ、交代を頼んで弾きに来るという

しかもピアノは独学

息抜きという言葉は当てはまらない

何て言えばいいんだろう・・・

この現実

このリアリティー

僕はこの老人のようにできるだろうか

せめてその心の美しさ、優しさは見習いたいと思う

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優しさの階段(2)

団塊の世代は

いつも青春 いつまでも青春

戦争を知らない楽観主義者と言われても

新鮮な若さ青さを忘れない

それが僕たち団塊世代

その総評を誇りに思う

これほど明るく希望に満ちた世代は

ないではないか

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地の星

夜明け前の黒いアスファルト道

街灯の光を受けて

キラキラと輝いている

まるで星空が映し出されるかのように

十年に一度とかいう大雪も

道路の南側や軒下のようなところを除いて

やっと消えかかっていた

太陽の恵みはなんて大きいのだろう

気温が低くても

あたれば数時間で氷を溶かす

日陰に残る氷たちは

我はまだ此処にありと言わんばかりに

地にへばりついている

そしてその証とでも言うように

暗闇の星と化して輝いているのだ

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念ずれば 花ひらく

念ずれば 花ひらく

苦しいとき

母がいつも口にしていた

このことばを

わたしもいつのころからか

となえる ようになった

そうして そのたび

わたしの花が ふしぎと

ひとつ ひとつ

ひらいて いった


  (坂村 真民)


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優しさの階段(1)

朝露のごとき儚い人生

この世は一瞬の夢物語

されど

悲観的でなく

刹那的でなく

未来を楽しみに今を生きる

今生のあり方が来世の糧となる

これほどの愉しみは無い

隔生忘却

僕は来たるべき次の世に生まれて

今生の努力精進を実感できるだろうか未来.jpg

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