夢を見た・・・。戦場跡のような場所で、僕は案内係をしていた。
黒っぽい帽子を深く被り、表面だけ笑顔をつくり事務的に役をこなしていた。
周回型の列車の中・・・
ある団体が乗り込んできた。見覚えのある顔が近づいてきた。
K君、B君、T君・・・高校時代のクラスメートだ。それも2回生時の・・・。
不思議なことに、彼らはみな詰襟の学生服姿だ。
「やぁ〜久しぶり」誰彼となく声をかけられた。
僕はどう応えていいか分らず、いつものピエロのような笑顔で誤魔化した。
そうだな・・・これは45年前のあの時と同じシチュエーションだ。
どこか突き放したような目線。
でも何かを探り当てたい好奇の眼差し。