断 章
愛児の死など
忘れさせてしまうような
暑さであった
いずこの日とも思われず
日が照り
蝉が鳴いていた
それなら
一体
誰に
語り明かす
相手が
あるというのか
おもかげを索めてつきず蝉の声
【渡部一夫】
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六人兄弟でありながら、三人の兄姉がわずか一、二才で亡くなっている。
今の時代に同じ体験をさせられたなら、ちょっと心が持たない。
時代背景からして、生きた場所からして、医療体制からして…
必然と言えば必然……なのだが、はい、そうですか…とは行かない思いがある。
生命の神秘、生命の儚さ、生命の希望……つくづく考えさせられる。
