「因果応報」昨日為したことの報いが、今日に現れるということもあるだろうが、
何十年前に為したことが、今日にその報いを受けるということだってあるのです。
それは確信をもって言えます。
そして悲しいことに、あまりの時の移りの長さ故に、当事者はそれを自覚できな
いということが、あまりにも多いのです。
観念的に言えば、この世でその報いを受けることはまだましで、その重荷が
来世に持ち越してしまえば、その自覚や反省さえできなくなってしまうのです。
「隔生忘却」とはそういうことです。前世でこんなことをしたから、今生では
こう生きようとは行かないのです。