街の片隅に 名もなき優しい人たちが 慎ましく生きている 暗闇にポッと燈る蝋燭のように 廻りの暗さ寒さに負けず なんとあたたかくほのぼのとした力だろうか 僕はこんな人たちと接していると 商売が嫌になる 基本、向いてないんだろうな そう思う
一人の老人が 街の商店街の一角に設置されたピアノに向かって弾き始めた 九十代、老々介護をしていると言う 月に一度だけ、交代を頼んで弾きに来るという しかもピアノは独学 息抜きという言葉は当てはまらない 何て言えばいいんだろう・・・ この現実 このリアリティー 僕はこの老人のようにできるだろうか せめてその心の美しさ、優しさは見習いたいと思う
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