職員室 2 みんなが何か被っている 水のように物がいえない だれかがその圧苦しさを越えようとする 甚だしく卑屈に歪んだ語感がある それをきっかけに 必然性のない観念論が同乗していく なにかなじまぬもの 清れつでないもの 消化不良の内臓がかきむしる 混濁血液の錯流だ 不協和音は素通りしていきなさい 私の頭はますますひっこまる 渡部 一夫
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