僕の履歴は、一応<高卒>となっているわけだが
一年生の夏には家を出たわけで、実質は<高校中退>と言った方が
正解かもしれない。
一学年五百数十名という団塊世代の中で、僕一人がどうなろうと
超進学校にあっては、何の問題もないことだったのだ。
二年生の終わりに、担任の先生に呼ばれた。
「お前は、どういうわけか入試の成績が良くて、その点数のおかげで
現時点では、男子のトップ50にぶら下がっている。(ぶら下がっている〜かよ)
どうする?こないだ親父さんとも話したんだが・・・」
「このまま国公立を目指すコースに残るかどうかだが・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「まったく!そこに立っていろ!」
職員室の他の先生方が、憐みの目を向けていた。
まったく・・・