人間の記憶というのは、曖昧なものだなとつくづく思う。
歳のせいでもないだろうが「背景の・・・」で、過去にも書いたことを再度書くこともある。
その内容を比べてみると、微妙に違いがあるのがわかる。
過去の事実も、時とともに変形してゆくものなのかもしれない。
個人的体験を題材にした小説が、時に色濃く脚色されて行くのに似ているのかもしれない。
僕は、甘いと言われるだろうが、基本的に人間〜性善説派だから、あまりひとの悪口を書くことはないのだが、同じことを相手がどう捉えていたか、どう感じていたかは、これまた別の問題なのだろう。
異性であれ、同性であれ、今この年齢になって、ともに酒を酌み交わしながら語り合うことができたなら、どんなに嬉しいことだろう。
でも、そう思う人たちの中で、あのひともこのひとも・・・もう逢うことのできない人がいるというのも悲しい現実だ。もちろん音信不通の人もいる。所は知っているけどこちらから語れない人もいる。
結局はまた、この半バーチャルな世界で再会するしかないのだ。