「16で家出したプー太郎で・・・」なんて自嘲気味に喋って
「良い所のぼんぼんやろ」と言われて反論もせずに笑っていた。
「実は俺は・・・」と意気込むこともないが、そこそこの人生経験者であることは
今なら言える。
「何を考えているのやら」とも「世捨て人みたいなやつ」とも言われ
言われるがままに無言を貫いた自分だが、人の心はじっと見つめ続けていたさ。
泣いてくれるな流れの星よ
人生はいつも青春、いつも心のさすらい・・・
明日の命を惜しんだことはない
いつでも覚悟はできていたさ
この娑婆でこの人間を演じ続けている
演出家のもう一人の自分が、厳しい演技指導をする。
声はいい、歌もまあまあだ。ルックスに個性がない、ありふれている。
でも・・・にじみ出る雰囲気はなかなかのものだ。
凡にして非凡???