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廻り道

どんなに長いトンネルでも
いつかかならず出口は見えてくるさ

どんなにひどい泥濘でも
いつかかならず乾いた土を踏む時が来るさ

大方は掌を返し
捨て台詞を吐き
行く路を塞いだ

残された廻り道は細く曲がりくねり
強い流れの河に橋は無かった
無意味と思える関所が続き
越えるべき峠は険しかった

朦朧とした意識の中で
与えられた一杯のコップの水を
一息に飲み干せば
暗闇は消え眩しいばかりの陽光が
僕を迎えた

誰だったのかコップの主は・・・

さあ これからでも遅くはない
また 歩き始めよう
どんなに どんなに
廻り道しかなかろうとも・・・

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決して恨みなんて抱かないさ
決して泣きごとなんて繰り返さないさ

本当のどん底を見たとは思わないな
ただ・・・崖を滑落して
たまたま木の枝に引っかかった
そんな思いはある
現実か幻か
それさえもわからない時の狭間で

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posted by わたなべあきお | - | -

届けてよ

風よ

雲よ

鳥よ

届けてはくれないか

信じてくれたあのひとに

助けてくれたあのひとに

教えてくれたあのひとに

この想い

この誓い

この温もり

届きさえすればいいんだよ

返るものは何もなくてもいいんだよ

僕からのせめてもの恩返しさ

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眠れぬ夜

自分のことで 眠れないなら

仕方がない 自業自得だから

せめて

病に伏せる あなたのことで

職場で悩む きみのことで

眠れない今宵でありたい23.10.3.jpg

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横顔

「横顔が好きっちゃねぇ・・・」

そんな言葉が昨日のことのように想い出される

あどけなさの残った少女のような君が

旅立つ前の日の夕方

車の助手席でひとり言のように呟いた

ミニスカートからミディに替えた君が

急に大人びて見えた

僕はその言葉に誘われるように

君の横顔を見た


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無重力

これほど下から見上げるアングルを
経験したことのない人もいるのだろう
と思いきや 彼もまた 
そこが最下層と思っているのかもしれない

この世は そうした連鎖なんだよ
巡り巡って 後ろに 下に
僕がいる

これまでの人生を
孫悟空が雲に乗って
飛び回っただけのようなものと受け止められるだろうか
いつも 誰も そうなんだよ
当事者はわからない
まともな客観視ができないのさ

座標軸を動かそう
ひっくり返して 斜めにして
心の無重力に
答えが潜んでいる
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純白

真っ白は眩し過ぎて

目を逸らしてしまうよ

してもらったことのありがたさに

申し訳なさが重なって

ぼくは直視できないよ

黒い渦と灰色の雲が

ぼくの視界を覆い尽くす



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逢いたくなったら

疲れたら 青空を見よう

泣きたくなったら 星空を見よう

想い出したら 目を瞑ろう

逢いたくなったら 夢の中で走ろう

青空でも 星空でも

瞼の奥でも 夢の中でも

きみは いつも笑っている

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what

一個の生命を失うと

欲しいものは

何も無くなる

何のための人生なのかと

考えてしまうのです25.4.5-1.jpg

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桜並木

あそこで逢おう

君は何処へ来るのだろう

あの橋の畔?

あの坂の上?

あの公園の桜並木?

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アンバランス

何もかも 言葉にして

解ってもらうのが

いいことなのか


一番の想いは しまっておいて

想い測ってもらうのが

幸せなのか


そこが ふたりの

アンバランスでしたね

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posted by わたなべあきお | - | -

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