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遠い眼差し

遠くから盗み見る

憧れのような

思慕とも言えるような

そんな感情の湖に

この心をまかせてみる

現実の煩わしさと葛藤から

解き放たれて

自由な思索の旅の風に

心地よく目を瞑る

そこにもまた

同じ世界が用意されている

遠い眼差しと同じ光景が・・・


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posted by わたなべあきお | - | -

麻痺

言葉を届けないからって

きみを忘れているわけじゃない

だけど

言葉が届けられないと

きみに忘れられている気がする

であるならば

言葉を届ければいいじゃないか

そうなんだけど

それができないんだ

止まる・・・止まる・・・

指が動かない

末梢神経が麻痺したかのように

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posted by わたなべあきお | - | -

たったひとりの反乱

秘かな決意が燃える
チャンスを狙い定める
シナリオは完璧
練りに練った予行

誰も知らない決行の瞬間
理不尽なるものには
それ相応の手段でしか
ダメージを与えることはできない

嘗めてもらっては困ります
軽く見られても困ります
覚えておいてください
あなたの発したその言葉たちを

それにしてもレベルが低い
でも・・・心の鏡には
こう反応せざるを得ない材料が
山ほど映っているのさ


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posted by わたなべあきお | - | -

みち

もう・・・

じぶんのことは

どうだっていいんだよね

だれかのために

きみのために

あなたのために

そんなまいにちでありたいと・・・25.10.4-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

ライン

爽やかな朝

澄み切った空気

きれいな稜線

昨晩の沈んだ想いは払拭される


突き進む勇気

拓かれた希望

待ち受ける友

この一瞬を未来の魁としよう


静寂のなかに

きみの声を聴こう

そして静かに唱和してみよう

やがてそれは心のラインとなる

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posted by わたなべあきお | - | -

直結

きみが再び歩き始めた

自分の意志と自分の脚で

重い鎧兜を脱ぎ捨てて

くだらない体裁に別れを告げて


今度こそ掴んだであろう

潔さと清々しさは

一生きみの宝になるだろう


世間と自分との懸け橋が

いかにくだらないものであったのか

きみは身を以て体得したはずだ


心と口を直結させた

君の勇気に拍手を送ろう

言葉としては伝えてはいたが

実行に移したのは

きみの方が先なのだから
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posted by わたなべあきお | - | -

黙っていては 伝わらない

言葉にしにゃきゃ 伝わらない

でも・・・

あなたは

その逆を狙ったのですね25.9.25-5.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

ノック

百人のひとに

素通りされることを思えば

僕は

ひとりの人に

立ち止まって欲しい

そして願わくば

心の扉をノックして欲しい

究極を言えば

そのひとりの人は

僕自身かも知れない25.9.26-3.jpg
                    (いわさき ちひろ)

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エネルギー

エネルギーはどこからもらうのか
空でしょう
雲でしょう
風でしょう

人智は小さく狭く薄汚れている

はるか遠き白雲を眺め
碧空との鮮やかな対比を掴み
静かに目を閉じて風の声を聞く

エネルギーはどこからもらうのか
草でしょう
花でしょう
虫でしょう

人間は卑屈で怠惰で弱虫だ

ど根性なんとかと呼ばれるほどに
コンクリートの隙間に根を張り
ひたすらその生を全うする草花

隊列を組み黙々と餌を運ぶ蟻たち
外敵を恐れぬ勇敢な戦士たち

僕は勇猛であろうか
果敢なる戦士であろうか



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posted by わたなべあきお | - | -

初秋

山よ 比叡の山並みよ
移ろう季節に 惑いは見せず
いつも悠然と構えてござる

雲よ 東天を飾る雲たちよ
山々の日傘のように
微妙な絵模様を緑地に描く

空よ 抜けるような青空よ
どこまでもどこまでも澄み切って
悠久の旅へと誘い続ける

夏の喧騒は何だったのでしょう
朝顔や向日葵や百日紅の木の花たちは
やがてその盛りを終えるのですね

待ちかけたように 爽やかに
コスモスの花々が
僕の目と心を奪いにやってきます25.9.22-2.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

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