歩いて行こう このままゆっくり 歩いて行こう 背中を押されるんじゃなくて 向こうへ吸い込まれるように
ジンーといたい手術の傷跡 すっかり忘れ去っていた 宿命感が湧いて 妻と子の深い寝顔 電球の灯をじっと見入っている時間
身体に備わった 支配力の喜びに 幼児はずんずん 石垣を登っていくのだ 振り向きもせず
ひっそりと 一本の葦になれ 秋夫! 一本の太い幹になれ 秋夫!
優しさと冷たさの 混合体を 鋭く指摘してくれたのは 紛れもなくあなたでした そのあなたは優しさの塊でした
個性豊かであれ 何事にも動じない 己であれ されど 己を客観視する もう一人の自分であれ
君がいた 貴女がいた まだ見ぬ人がいた そして 僕がいた
気負わず さりげなく かといって 心棒は強く 動じない
蛙の子は蛙 父と同じことをしている僕 良いも悪いも 血筋というか 遺伝というか
あなたの心の中の 宝石箱に あの日ふたりで見上げた 満天の星空が ありますか?
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