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脱力

「肩の力を抜いてください」

抜いているつもりなのに

「まだまだ固いですね〜もっと抜いてください」

まったく自覚できないほど、凝り固まっているようだ。

連日のハードワークがたたって

体のあちこちが悲鳴を上げ始めた。

ちょっとしたストレッチもままならない。

「痛いですよ!我慢してくださいね」

いきなり強烈な荒療治が始まった。

悲鳴をあげることもできないほどの激痛!

「はい、横!はい、反対!はい、うつ伏せ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「明日だったら、手遅れになるところでしたね」29.4.6-3.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

「どうしてそんな風に、苦しい方へばっかり行くの?」

・・・二十歳前後の話。

今、これだけ時を経て言えることは

逆説的だけど・・・

安易な道は選びたくなかった・・・かな。


髪結いの亭主的存在も、なろうと思えばなれた。

若気の至りの夫婦ごっこもできたかもしれない。

そこに働く〜自制や拒絶は何に由来していたのだろう?


僕は、常にこう結論付けている。

亡き母のメッセージだ・・・と。

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押忍!

六十、六十五歳の定年退職者の

一種悲哀の籠った話がテレビで流れている。

まさしく同世代。さて我は?

「生涯現役」は言葉としては響きがいいが

現実はなかなか厳しいものがある。

それなりの覚悟というか諦めというか・・・

守らなければならない家族がいる。

返さなければならないものがある。

家族も含めて優先すべきことは多々あっても

自分個人の優先は赦されない。

家内や子供たちの病院通いの運転はしても

自分のことで病院へ行くことはない。

そのための節制であり鍛錬であり自重であり・・・

最後の砦は逞しくなくてはならぬ。

押忍!

心の中で身構える。

攻めと守りの体勢固め。



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親の背中

概して、お金持ちさんは汚いね。

善良な本当の大金持ちさんには失礼だから

小金持ちは汚い〜と言いなおそう。

当然支払うべき金に、勿体を付ける。

支払期日にしろ額にしろ・・・

一日でも早く支払うことが、値引きにつながる発想が理解できない。

何十万円なら何千円は端数と考えている。

札束をちらつかせて「現金で払うんだから」と暗に値引きを迫る。

その金をどうする気だ?

帳簿に載らない小銭の山。

それをビジネスとしての高テクニックとでも思っているのかね?

ウンザリだね。

親がそうなら、娘までもがそう。

怖いね〜。

親のどんな背中を見て育ったのかい?

こんな内心とは裏腹に

突き返すほどの度量も男気もなく

「ありがとうございました」と首を垂れる。


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自問自答

負けん気(なにくそ!)は失っていないか


根気は保てているか


ひとを想う心は持ち続けているか


どれが欠けてても


きみの未来はない


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自画像

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忘れないために、ノートに書き記すっていうのは、ダメなんだってさ。

脳に刻み込む

もっと言えば・・・

魂に染める!



それほどの集中力を以てこそ

そのことは、自分の血肉となる・・・んだってさ。

器が違うね。

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かけ算

「人生はかけ算だ。どんな相手とでも、自分がゼロなら、答えはゼロだ。」

と誰かが言っていたけど。

自分をゼロとする発想自体にこじつけ感が漂う。

もちろん、相手を見下しての嫌味的発言なのだろうけど。

僕はちょっとひねくれものだから・・・

飛び越えてマイナスの軸内に自分を置いてみる。

そして、相手(相棒・友人)もむしろマイナスエリアの方がいい。

ここで「人生はかけ算」に則れば

(−) × (−) = (+)

とううわけだ。

しかし、これはなかなか奥が深い話だ。

数学は嘘をつかないというけれど

哲学的エリアとも境界線はない。29.2.28.jpg

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好きな言葉たち

慎ましく  さりげなく  清々しく  凛として

爽やかに  微笑み  恥じらい  泣き笑い

いたわり  手当て  寄り添う  清貧  不撓不屈

臥薪嘗胆  お茶目  幼気  素顔  素肌  直

勝ち気  涙目  天然  能天気  筆まめ  達筆

拗ね顔  もらい泣き 頬擦り  ウインク  一途





これって・・・

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背景の記憶(240)

 四人はいつも行動を共にした。僕のつけたあだ名は、スタローンにミックジャガーに猪八戒。風貌からしてこれ以外のあだ名は思いつかなかった。僕は何て呼ばれていたのだろう?あだ名を付けにくいほど、どこにでもいるようなヒッピー被れだった。

 スタローンはほんとにそっくりだった。髪型も顔の堀の深さも体型も。ヘンリーミラーの分厚い本をいつも持ち歩いていた。広島のある新聞社の編集長の息子と言っていたけど、家出の理由は結局話さずじまいだった。ピアノの素養もないのに、バイト先のデパートの従業員休憩室で、いきなり無茶苦茶にたたき鳴らす行動をとったりして驚かせた。即興とも言えない、メロディーもなってない、ひたすら両手を鍵盤に叩き付けていた。「芸術は爆発だ!」岡本太郎を連想した。

 ミックはすべてを真似ていた〜と言うか、なりきっていた。髪型、ファッション、歩き方・・・。バイトを終えたら必ず向かいの二階にある喫茶店に行った。ジュークボックスに小銭をつぎこんで、ストーンズの歌に酔いしれていた。目を瞑り足を鳴らし、自分だけの世界に浸っていた。

 猪八戒は、これほどピッタリのあだ名はないほど酷似していた。ちょっとがに股で、動物のような歩き方をした。唯一自分の家から通っていた。僕と同じ姓だけど、彼は「ワタベ」だった。何がどう違うのか、いつからどうなったのか、姓の由来で長々と議論したこともあった。家の商売の跡を継ぐとか言っていた。袋帯か何かの関係と言っていたような・・・。

 僕は家出息子には違いなかったが、冒険はできない小心者だったと思う。何事にも挑戦はしたが被れることはなかった。ヘアースタイルもファッションも当時の若者と何一つ変わらなかったが、中身とマッチングには?だった。異性にも臆病だし、いつもみんなの後を歩いていた。檻の中から急に解き放たれた小動物のように、世間に怯え、怖々と風の強さと冷たさに、懸命に馴染もうとしていた。

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