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背景の記憶(88)

故郷の夏の夜

戸と言う戸はすべて開けっ放し

八帖分の蚊帳を吊って

すばやく中へもぐり込む


ランプも消されると

月の灯りが異様に明るい

獲物を失った蚊たちが

蚊帳の外でブンブンとうるさい


寝付かれず

中庭に出てみれば

頭上は満天の星空

空気は澄み

星たちは手が届くかのように近い


イカ釣り船の船団だろうか

水平線のある一角が異常に明るい


小学生の僕は

まだ何にも分っちゃいなかった

身の回りで起こっていることなんか・・・

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posted by わたなべあきお | - | -

背景の記憶(87)

着慣れない浴衣を着せられて

鼻緒が指に痛い真新しい下駄を履かされて

夏祭りに出かけたものだ

・・・・・・・・

でも

記憶の中でも

何かが欠けている

両の手を引かれて歩いた憶えがない

・・・・・・・・・

とは言いながら

きっと

父も淋しかったに違いない23.8.14花火.jpg

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お盆

炎天下のお墓参り

花筒の水も

すぐにお湯になる



しばらくすると

竹林に強い日差しも遮られ

日影が生まれた



よかったね

おかあさん・・・23.8.13墓地から.jpg

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月下美人

先週は・・・

開花を見逃してしまった



今宵は・・・

たしかに見届けましたよ

23.8.12月下美人.jpg

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夕立ち

ゲリラとまでは行かないが

突然降り出した大粒の雨

ベランダの屋根を叩く音がけたたましい


生まれ故郷の高台の家なら

裸で外に飛び出して

シャワー気分を味わうところだが

この街では

そんな奇行?は許されない


五分も経たないうちに

青空が見え

消化不良のような夕立ちは終わった

せめて

焼け焦げたアスファルトを冷ますくらいは

降って欲しかったな


玄関横のプランターの花々も

もう少し〜と

口を開けているように見える

23.8.8のうぜんかずら.jpg

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暴動

日本の若者は


暴動を起こす


パワーもないのでしょうか?


(暴動はいけませんが・・・)


心を


何かの


形に


行動に

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不変

人知れず

さりげなく

それが僕のスタイルなのだが・・・

それを

もどかしく

じれったく

思われるのなら・・・

それはそれで仕方のないことさ




こればかりは

変えようがないんだなForest森.jpg

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カナ カナ カナ ・・・

蝉が鳴いている


僕の心を


知っているのかい?


・・・だったら


泣いているんだね

a0030958_23143679セミ.jpg

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チナチスト

<じゃりン子チエ>のTV放映がなくなって、ずいぶん経つな。

チエの声役の中山千夏ファンだった。いわゆるチナチストというわけだ。

<ひょっこりひょうたん島>から考えれば、これまた古い話だ。

同い年ということもあるのかな?

そしておそらくは学生時代の放送部(アナウンス)とうのが関わっているのだろう。

今でもかなり心の中を支配?している。

23.7.30じゃりん子チエ.jpg

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ねがい

入道雲のような猛々しさで

僕の頬を

しばいておくれ



     わた雲のような優しさで

     深い眠りに

     誘っておくれ



              すじ雲のような潔さで

              どこまでも高く

              運んでおくれ

23.7.29那湯の雲.jpg

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