2011/08/15 (月)
20:17 |
なべちゃんエッセー
故郷の夏の夜
戸と言う戸はすべて開けっ放し
八帖分の蚊帳を吊って
すばやく中へもぐり込む
ランプも消されると
月の灯りが異様に明るい
獲物を失った蚊たちが
蚊帳の外でブンブンとうるさい
寝付かれず
中庭に出てみれば
頭上は満天の星空
空気は澄み
星たちは手が届くかのように近い
イカ釣り船の船団だろうか
水平線のある一角が異常に明るい
小学生の僕は
まだ何にも分っちゃいなかった
身の回りで起こっていることなんか・・・
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わたなべあきお | - | -