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背景の記憶(113)

脱出はスリル満点だった

脱出の先には、希望と不安が複雑に入り混じっていた

脱出の責任は、すべて自分に跳ね返ってきた

脱出に、成功も失敗もない

振り向けば、裏切りがあり無礼が山ほどあった

若さゆえ・・・で差し引いても、有り余る身勝手であった

しかし、トータルで考えても

脱出しかなかったと思う

マインドコントロールの裏面は、信じる心である

その世界に在る者は

コントロールされてるなんて、これっぽっちも思っちゃいない

抜けて・・・何年も何年も経ってから言える呪縛の恐ろしさ

その恐ろしさは、彼らにとっては正反対に救いである

どちらが幸か不幸か?

存在する側によって、両極端に判定は分かれる

posted by わたなべあきお | - | -

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