脱出はスリル満点だった
脱出の先には、希望と不安が複雑に入り混じっていた
脱出の責任は、すべて自分に跳ね返ってきた
脱出に、成功も失敗もない
振り向けば、裏切りがあり無礼が山ほどあった
若さゆえ・・・で差し引いても、有り余る身勝手であった
しかし、トータルで考えても
脱出しかなかったと思う
マインドコントロールの裏面は、信じる心である
その世界に在る者は
コントロールされてるなんて、これっぽっちも思っちゃいない
抜けて・・・何年も何年も経ってから言える呪縛の恐ろしさ
その恐ろしさは、彼らにとっては正反対に救いである
どちらが幸か不幸か?
存在する側によって、両極端に判定は分かれる