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正邪の闘い

僕は辛うじて立ち止まった

上ばかりを見て歩いていたから

ふと目線を下げたら崖の淵だった

思わず深呼吸をした

その後から動悸が激しくなった

まるで催眠術にでも罹ったように

僕は誘導されていたのだ

己を客観視せよ

悪鬼悪魔は善人を装い

満面の笑みと優しさで忍び寄る

誰彼となく言ってきたことを

自分に言い聞かせる

しっかりしろよ

心に真剣を携えて切り開き出よ

亡霊たちはたちまち退散するはずだ

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かなしみは

かなしみは

 わたしを強くする根

悲しみは

 わたしを支えている幹

かなしみは

 わたしを美しくする花

かなしみは

 いつも湛えていなくてはならない

かなしみは

 いつも噛みしめていなくてはならない



           坂村真民

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浜辺のうた

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見上げてごらん

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勇気

勇気とは何ぞや

危険を省みず?

後先を考えず?

いや、いや、いや

人間の価値は正義感

それを主軸とした思考と行動が

人を変え、組織を変え、はたまた地域をも変える

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魂の記憶(返詩)

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三ケ月

♪恋というもの しりたくて
 あの娘の名まえを呼んでみた
 俺の心のかたすみに
 冷たい夜風が吹きぬけた
 ああ この淋しさは もう恋なのか
 ああ この淋しさは もう恋なのか

・・・・・・・・・・・・・・・・・

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雨の日は

激しい雨の日は

あなたの無事を祈りましょう

しとしと雨の日は

あなたの心を思いましょう

冷たい雨の日は

この手の温もりを届けましょう

どんな雨を降らす雲だって

その向こうはいつも青空

そこにあなたの笑顔を見るでしょう

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広島原爆忌

父の「夏」という詩集の中に<原爆>に関するのが一つある。


     夏

ひとりの兵士が帰ってきた。
大男の
ちょっと眉をしかめた
愛くるしい童顔の彼は
前の家の近くだった。

「やあ、帰ったかね。早かったね。
どこにいたの」


「広島です」
「ふーん、あそこはえらい爆弾が落ちたというのに
いい調子だったね」
「はい」
 つい、二、三日前の新聞で「新型爆弾か」という
 記事を見たばかりだったから
 私は心から祝福した。

愛くるしい童顔の彼が
あまり見えないので
どうしたやら
ちょっと聞いてみた。

だれかが言った。
帰った当初一週間ほどは
何ともなかった。
やがて血を吐き出した。
血を下した。

帰ってから
十日ほどで
ちょっと眉をしかめた
愛くるしい童顔の大男は
消えてしまった。

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19の夏、僕は原爆ドームの川向いのアパートの一室にいた。
食べる物もなく、水だけを飲んで凌いでいた。
放浪の出発点であったのだが、お腹と背中がくっつくのを実感した。

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死刑囚

人間はみんな死刑囚で

人生という名の牢獄に繋がれている

毎日、看守がコツコツと

とびらをノックして

ひとりずつ刑場へ連れ出していく

われわれはただ

自分の順番を知らないだけなのだ


        (仏 詩)
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