堕獄に比重をおいて法を説くのか
浄土参拝に比重をおいて法を説くのか
これは意見の分かれるところである
どちらにも危険性は潜んでいる
僕のある種卑怯な結論付け
それは・・・
偏り過ぎれば、どちらもアウトです
いわゆるブログが流行り始めた頃、僕たちは<ともだち>となった。
場所は<ライブドア>で、その斬新さは当時群を抜いていた。
確か彼女のハンドルネームは<keyring>だったと記憶している。
釧路と書いたが、生まれ育ちがそうであり、当時は岩手県に住んでいた。
既婚者だったのだが、旦那が<無精子症>と言うことで、悩んでいた。
親からも「子供はまだ?」と責められ、かと言って旦那にきつく当たる訳にも
いかず、独りで悩んでいた。そんな心の拠り所がブログの世界だったのだろう。
そして僕のブログとの出会いがあり、急速にその中身は深まって行った。
彼女は洗練された感性の持ち主だった。
意外性を持ちながらも、その内容は至極的確だった。
当時の僕の仕事上の悩みなどを打ち明けると、何ともポジティブな言葉で
僕を励ましてくれた。「前が見えない?回れ右!してみれば。ほら違う世界が
見えるでしょう!」てな具合だ。
当の本人は結局離婚した。そして故郷ではなく札幌へ移住した。
新たな分野の勉強を始めたのだ。資産家である親の会社に戻る前に物心両面で
スキルアップを計るつもりのようだった。
そんな彼女がなんとも意外な行動にでたことがあった。
それは写メールが送られてきて、そこには夜の街のタワーが写っていた。
「何処のタワーでしょう?」
札幌?横浜?・・・せいぜい関東圏までしかのイメージしかなかった。
所がそれは実は京都タワーだったのだ。急ぎ連絡を試みたが、それは一日後れの
画像だった。更に驚かされたのは、彼女は僕の故郷・松江に移動し、更には生まれ
故郷・隠岐の島へと旅を進めていたのだ。
彼女が僕のブログの中身をすべて読み通して、確実なイメージを作り上げ、
その実証の旅を試みたようであった。これにはホントに驚かされた。
ある意味、人間としての節度を保ち、その微妙な距離感の中で、最大限に人間同士
の絆を結ぼうとした彼女に、僕は感服したのだった。
偏見ではなくて、なんともトランジスターな娘だった。
背丈は僕の肩までもなかったかもしれない。
九州女らいしく明るくてハキハキしていて面倒見が良かった。
五つも年下なのに、時々お姉さんのような振る舞いをして、僕を戸惑わせた。
達筆だった。性格そのままの男性的とも思える字を書いた。
僕は左利きを無理やり直されたものだから、全部に力の入った画々の字しか
書けなかった。でも、それはそれで彼女は僕の字を褒めた。
「字は体を表す」なんて、解ったようなことを口にした。
送別会となってしまった会社の新年会の時、「青春時代」をデュエットした。
歌の題名の通り、複雑怪奇な青春時代の一つの幕が下りた。
同姓だった。
三つ年上で、彼女のお母さんも先生だった。
県境の米子で働いていた。
米子は同じ山陰なのに、なぜか都会的な雰囲気の街だった。
東京スタイルというか、垢ぬけた雰囲気だった。
山陽との交通の要所だったからかもしれない。
お母さんや妹さんたちは、出雲大社に住んでいた。
理由は聞かなかったが、何かの理由で親夫婦の仲は良くなかったと聞いた。
いつものパターンで、僕たちは姉と弟のような関係だった。
詳細を知らない人から見れば、それで通ったかも知れない。
夫々の親たちは、これまた夫々に悩みを抱え呻吟していた。
その一種ドロドロとした闇の中で見つけた、灯だったのかもしれない。
これは何の分野でも言えることなんだが、
人の能力、理解度、進捗度、、、これはまさに人それぞれ、
あたかも全員が横一直線で進ことなんて不可能なわけで・・・
それを「こんなこともできないのか!」とばかりにやられては
大半が尻込みするに決まっている。
かと言って、100m競争で、長い棒をみんなが持って走って
全員が一等賞!と言うのも???である。
難しいことはさておいて、指導者、牽引者の「器」の問題だな。
我慢も必要だろう、根気も必要だろう。
そして何よりも「愛」と「情熱」が最優先だろう。
不愉快極まりない話を聞かされた。
某有名作家の、偉大な某詩人の実態は、○○だった××だった・・・
と言うもの。
その考えには声を大きくして反論したいね。
世間的な目から見ての実態がどうであろうが、彼(彼女)から生み出される
小説が、詩歌が、或いは絵画が、
世の人に感動を与えれば、それだけで素晴らしいことじゃないか。
逆に言えば、そうした現実があったればこその作品じゃないのかな?
もう何十年も前の話だが、似たような経験をした覚えがある。
それは・・・「宮本武蔵」
吉川英治のそれは誰にでも感動を与えた筈だ。
そこへ後年、「新説 宮本武蔵」なるものが出て、ドラマ性のない
リアリティーの世界を突き付けられると、感動の風船は、一気にしぼんで
しまった。
ぐっと砕けて・・・
こんな歌を思い出す。
♪ひとの妻とも 知らないで
おれはきたんだ 博多の町へ
逢わなきゃよかった 逢わないで
夢にでてくる 初恋の
君をしっかり だいていたかった
善と悪 真実と虚偽 仮と実
熱心と怠惰 献身と我欲…
対極同士がせめぎ合う
おのが心の合戦
49対51でも支配率では負け
さあ、そこをどう攻め返すか
どう立て直して行くか
葛藤ではなく、悩むのでなく
ひたすら攻め落とす
妥協は問題を先に延ばすだけ
捨て鉢ではなく
矢でも鉄砲でも持って来い!