浜辺に引き上げられた櫓漕ぎ舟に 僕たち二人は腰掛けて 沈みゆく夕日を眺めていた 何の言葉も要らない 圧倒的な離島の夕暮れ 劇場の幕間のように 空は満天の星空へと移行する 手が届く・・・を実感する やがて僕たちは ゆっくりと仰向けになり 星たちの一員となる 握り合った手は 見事なまでにとろけ合う
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