この時代に生まれ合わせた。これは避けようのない事実です。
過去の戦時下であれ、大災害下であれ、こればかりはどうしようもない。
要は、受け止め方の問題です。
戦時下であれば、非国民呼ばわりされた人たちもあり、英雄視された(祭り上げら
れた)人たちも少なくない。どっちがどうか?これは難しい問題だ。
犬猫のような無駄死になのに・・・当の本人の肉声は聞けない。残された者の
心の落ち着かせどころとしての名誉ある戦死者なのだ。それは特攻死した叔父を持
つ僕の偽らざる心境だ。何よりも生みの親の慟哭は推し量る術もない。
現在の非常事態は戦争時と比べることはできないのかもしれない。なにせ僕たちは
<戦争を知らない子供たち>なのだから・・・。
それにしても、歴史に学びを持たない我々だな。刹那主義とまでは言わなくても
右肩上がりのラインの中に居れば、過去を忘れ、更なる未来を妄想する。
突き落とされて、うろたえて、政治の所為にして、・・・一緒じゃないか。
何一つ変わっちゃいない。しっかりとした自己を持とう。ひるまず、挫けず、
耐えてみせよう。過去の名もなき多くの人たちがそうして生き抜いたように。