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放送部部室
オン・エアー前の緊張感が好きだった
原稿の3〜4行先を読む習性が
不安を払い落ち着きを生んだ

4時限目が終わり
みんなが昼食を食べ始めるころ
技術部のQサインが出る
「みなさん、こんにちは・・・」
自分の声とは違うような
独特の反響音が心地よかった

声の主が僕である事を
知っている生徒はそう多くはいなかった
それがまた妙な高揚感を生み出した
自分にしかないであろう
微妙な<間>に酔う自分がいた

25.2.26-2.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

ジャンピング

笑った
笑った
きみが笑った

笑わせた
笑わせた
僕が笑わせた

自然な笑顔に
つなげるために
似合わぬ手法を試みた

ホップ
ステップ
次こそはジャンピングスマイル25.2.26.jpeg

posted by わたなべあきお | - | -

キャプテン

歩いて登校する僕の横を
さぁ〜っと自転車が通り抜けた
すぐに君だと分ったけれど
スチュワーデスを夢見る
普段の君とは想像もつかない
ガニ股に近い必死のこぎ方だった

あれが底知れないスタミナの源か
バスケ部キャプテンの根性を見たようだった
僕の足も引っ張られるように速くなった

教室での君は
何も無かったかのように
おしとやかに予習をしていた

「起立! 礼!」
なぜか僕の声は
いつもより勇ましかったバスケ.jpeg

posted by わたなべあきお | - | -

ありがとう

みんな

心を残して去って行く

振り向かないけど

心はずっとこっちを見てる


大丈夫さ

僕がOKサインを出しても

親指を立てて突き出しても

みんな

みんな

僕を見ている

見守ってくれている414AAJHZ96L__SL500_AA240_サファイアの星.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

後悔

姉同然の存在だった君が
結婚して
産後に亡くなったと聞いて
僕は言葉が無かった

母親代わりの存在だった君が
結婚して
御主人が交通事故で亡くなったと聞いて
僕は言葉が無かった

運命とはどういうものなのか
違う道を選ぶことができたなら
君は生きたか
君は幸せを掴んだか

みんな
みんな
幼稚過ぎた僕のせいだ




彩雲.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

意地っ張り

意地っ張りな君の悲しみは

すぐわかる

隠そうとすればするほど

すぐわかる

それだけ君は

正直者なんだよね



後ろ姿.bmp

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なんでやねん

なんでやねん

孫が連発する

なんでやねん

幼稚園での流行りコトバか

なんでやねん

じいちゃんが聞きたいよ

なんでやねん091125_0833~01.jpg

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遅い春

君と僕は同姓で

君のお母さんも先生で

二人は姉と弟みたいでした

なんでも話して

なんでも理解し合って

なんの不自然もなかった

あれは何時からだったんだろう

この思いはなんだ?

って思い始めたのは

posted by わたなべあきお | - | -

顔は母親似かな

おでこ 眉 目 鼻 口 輪郭・・・

殊更に目が特徴的だ

母もどこか遠くを見ている

焦点が合っていないわけじゃない

はるか遠くを見つめている

口元も意味ありの表情を見せる

きりっともしてないし

はっきり微笑むわけでもない

微妙な笑みを浮かべている

照れなのか相手に対する防御なのか


両頬を叩いて鏡を離れ

僕は現実に立ち向かう

まだ眼力は残っているぞ
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posted by わたなべあきお | - | -

無重力

心の無重力とでも言える
空間があったなら
すんなりドッキングできたでしょう

重力が
葛藤や摩擦や逃避を生み出し
激しい磁力は衝突を引き起こす

心世界の塵たちは
想像以上に厄介で
ひっつき絡み締めあげて
過呼吸世界に引きずり込む

転結は要らないさ
起承を繰り返してくれないか
終わりのない世界に
漂わせてはくれないかい



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posted by わたなべあきお | - | -

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