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雨と坂道

  雨と坂道

雨の止み間を狙って
自転車を漕ぎ出す
空の雲の色と流れを見極めながら

さあ この賭け?はどう出るか

自動車たちは
こちらの闘魂など知る由もなく
すいすいと追い越して行く

目的地に無事到着
ぼくの勝ちだ
でもまだ半分
帰りの登り坂に挑まねばならない

雨と坂道
帰りはどちらに軍配が上がるやら

………………………………………………………………………………

こういう意識でも持たないと踏ん切りがつかない。

一種のゲーム感覚を、自分なりに作り出してみる。

相変わらず、高齢者ドライバーの問題が論じられている。

どちらの意見も分からなくはない。

要は、自分が事件、事故の当事者にならないことだ。

この長雨は戻り梅雨なのか?

異常気象が日本を、世界を覆う。

「ちょっと 濡れて行くか…」の時代が懐かしい。



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実践人

    実践人

  君は 私は
  飽くなき求道者であれ
  そしてまた
  弛みなき実践人であれ

  あなた自身は 
  あなたの監視員だ
  そしてまた
  僕自身は 
  僕の監視員だ
  
  このチェック機能を    
  喪失すれば
  己は己で無くなる
  怠惰の虜と成り果てる

  自らを機能せしめよ
  己を飛躍せしめよ
  それでこそ
  わが最愛の友だ

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無

      無

  静寂の中
  言葉たちがモゴモゴと動き出す
  
  そのまとまりのない語群に
  熱湯をぶちまけて掻き回す
  飛び散る 俗語や人伝えの無意味語たち

  何が残ったのか
  何が耐えたのか

  何も残りはしない

  そこには「無」
  広大無辺で意味深な
  絶体的「証」

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バランス


      バランス

  億万長者がいれば
  その額相当の貧者がいる
  片方が儲ければ
  もう片方が損をする

  それが世のバランス

  世渡り上手様にはお手上げだ
  世渡り下手とはお前さんのことだよ

  それでいいのだ
  わたしは摂理に従うのみ

  一発逆転は
  いまはの瞬間まで
  わからない

  誰の心にも
  誰の目にも
  まったく 
  わからない
  
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断章

      断 章

  愛児の死など
  忘れさせてしまうような
  暑さであった

  いずこの日とも思われず
  日が照り
  蝉が鳴いていた

  それなら
  一体
  誰に
  語り明かす
  相手が
  あるというのか

  おもかげを索めてつきず蝉の声

     【渡部一夫】

………………………………………………………………………………………………

六人兄弟でありながら、三人の兄姉がわずか一、二才で亡くなっている。

今の時代に同じ体験をさせられたなら、ちょっと心が持たない。

時代背景からして、生きた場所からして、医療体制からして…

必然と言えば必然……なのだが、はい、そうですか…とは行かない思いがある。

生命の神秘、生命の儚さ、生命の希望……つくづく考えさせられる。

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未完の母恋歌

     未完の母恋歌

  朔風吹き巻く牧場のなかに
  あなたを

  裳裾翻り

  幼児のわたしは
  転んでは駆け
  また 転んでは駆け

  振り向くその両腕は
  青空を背にした 扇の如く

 
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置き去り

置き去りにされた寂しさ悲しさは
自分の中に奥深くしまいおき
誰かさんの所為とは決して言いますまい

その事実の裏側に
主体たるあなた方の心の比重を感じ取った時
諦観でもなく悲嘆でもなく
ただ心の向け処を変えようと
思った五歳の小さな心

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雨

   静かな雨であれ

   しとしと雨であれ

   そぼふる雨であれ

   叩きつけず

   押し流さず

   草木に染み入るような

   心さえ潤すような

   優しい雨であれ

   慈しみの雨であれ


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独り


「一人」ではない 

「独り」だ

孤独に徹する

何かが見えてくる


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夏休み

♪麦わら帽子は もうきえた
たんぼのかえるは もうきえた
それでも待ってる 夏休み
姉さん先生 もういない
きれいな先生 もういない
それでも待ってる 夏休み

絵日記つけてた 夏休み
花火を買ってた 夏休み
指おり待ってた 夏休み
畑のとんぼは どこ行った
あの時 逃がしてあげたのに
ひとりで待ってた 夏休み
西瓜を食べてた 夏休み
水まきしたっけ 夏休み
ひまわり 夕立 せみの声

…………………………………………………………………………………………
半ズボン ランニングシャツ 野球帽

靴下はかないズック姿

セミ取り トンボ釣り メダカすくい

毎朝あった ラジオ体操

怖い 女先生

真面目に通った ユネスコ教室

詩集を気取った 絵日記帳


小学生時代の夏休みはホントに長かった 

四十日位あったのでは?

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