両手を大きく広げて 迎えるあなた しゃがみこみ目線を合わせて 抱きしめるあなた その温もりが その柔らかさが 僕の記憶にないのはなぜでしょう おかあさん おかあさん 途切れた残像は 三歳のままだ
僕が、あなたの防波堤になりましょう 僕が、あなたの防風林になりましょう 僕が、あなたの防砂壁になりましょう お世話になりつくしたあなたへの せめてもの恩返しです
仮の自分を生きている 本物の自分は何処へ忘れてきた 何処へしまい込んでしまった 仮の自分がホンモノの人たちと 関わり、話し、表面だけの笑顔をつくる ホンモノの自分は 斜め45度上の空から見つめている 何も言わない 何もしない ただじっと見つめているだけ 早く此処へ来いと 言ってもくれない
逢うのがほんのちょっと遅かった 僕はもう自由じゃない だからすべてを投げ出されても 僕は受け取れない あのときは知らなかった きみは14も年下の女学生だった 歳月が流れて 大人としての再会 勢いに押されて僕は後退りした
母が女の厄年で亡くなって 僕はもうその歳の倍以上も生きているんだが 年下とは思えない・・・この感覚は何なんだろう 母も向こうで歳を重ねているということか そうでないとつじつまが合わないよな うん、そうに違いない 見守られ続けているんだよな お土産話が少ないな 愚痴話ばかりでは申し訳ないもんな
笑顔でいれば まわりも明るくなる そんな人たちが集まってくる 何にでもくよくよしていたから まわりも暗くなって そんな人たちばかりが寄っていた 花を生けよう 清しい花を しゅっとした花を 凛とした花を 自然と 空を見上げる自分がいた
ピンポンを押して 返事を待たずにドアを開けた 「ただいま!」 不審げに出てきた君に いたずら気分でそう言った 「おかえり〜」 意外な答えが返ってきて 僕は驚いた 目元も口も明るくて 鮮やかに乗り越えて切り替えた君に 僕は安心した 女性は強い
究極の自己分析 悲しいまでのピエロ性 顔で笑って、心で泣いて・・・ 夜の夢旅行が無ければ、昼の現実を生きられない 心の暖炉は、いつもチロチロ燃えている 薪を一本また一本・・・ 絶えることは無いさ その薪の栄養素は何ぞや 泪、慈愛、献身、抱擁・・・ それらの発信者よ 此処に帰れ そして、共に深い眠りに落ちよう
後回し 後回し 自分のことは後回し 何がして欲しいの 何がお目当て 僕にできるなら、なんでもするよ できないことでも、やってみるよ 心を買う君だから 意気込みを優先する君だから
思い続けることかな 念じ続けることかな 電話もしない メールもしない 手紙も書かない ・・・・・・・・・ 想いは通じるか 念ずれば通じるか 未だ成就しないのなら 僕の想いが足りない 僕の念力が不足している そう思うことで この願いは光り輝く 一生を貫き通す・・・馬鹿男の純情
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