<< 2026/05 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

絶望

日本人は「絶望」を知らない。絶望する前に諦観に入ってしまう。


「人間は自分の力でうちかち難い問題にぶつかると、つい神に訴えたくなるらしい、・・・これがあなたの御意志ですかとね、それは自分の無力さや弱さや絶望を、神に転嫁しようとする、人間のこすっからい考えかただ」


人の住んでいる家は生きているようにみえるものだ。住んでいる人にとっては、その家が性格を備えているようにみえる場合さえ少なくない。

山本周五郎

28.10.28-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

逆境

・・・形のあるものは頼みにならない。
母はよくそう云っていた。金でも物でも、使えば減るか無くなってしまう、形のある物はいつか必ず無くなってしまうものだ。大切なのは減りもせず無くすこともできないものだ。人によってそれぞれ違うけれど、見つけようとすれば誰にでも、一つだけはそういうものがある筈だ。

「あなたの持っている才能も、このままではだめだ、もっと迷い、つまずき、幾十たびとなく転び、傷ついて血をながし、泥まみれなってからでなくては、本物にはならない」

「書物からまなぶ学問ではなく、生きた人間と、その生活です。人間と生活と、それを取り巻く世間、それが私の勉強の対象ですよ」

「人間にいちばん大切なのは逆境に立ったときだ、借銭などでいちじを凌ぐ癖がついたら、とうてい逆境からぬけ出ることはできない、どんなに苦しくとも、自分の力できりぬけてこそ立ち直れるものだ」

山本周五郎

2.7-4.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

一生

「おれは風が向うから吹いて来て、そして吹き去ってゆくのを感じていた、そのうちふと、いま自分に触れていった風には、二度と触れることはできない、ということを考えた、どんな方法をもちいても、いちど自分を吹き去っていった風には二度と触れることはできない・・・そう思ったとき、おれは胸を押しつぶされるような息苦しさ、自分だけが深い井戸の底にいるような、真っ暗な怖ろしさに圧倒された」


「たいせつなのは身分の高下や貧富の差だはない、人間と生まれてきて、生きたことが、自分にとってむだでなかった、世の中のためにも少しは役立ち、意義があった、そう自覚して死ぬことができるかどうかが問題だと思います。人間はいつかは必ず死にます、いかなる権勢も富も、人間を死から救うことはできません、そして、死ぬときには、少なくとも惜しまれる人間になるだけの仕事をしてゆきたいと思います」


「百姓も猟師も、八百屋も酒屋も、どんな職業も、絵を描くことより下でも上でもない、人間が働いて生きてゆくことは、職業のいかんを問わず、そのままで尊い、絵を描くということが、特別に意義をもつものではない、・・・私はこう思い当たったのです、わかりきったことのようですが、私は自分の躯で当ってみて、石を担ぎ、土運びをしてみてわかったのです、そうして、初めて本当に絵が描きたくなって帰ってきたのです」

                 山本周五郎

29.1.30-2.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

巡礼

「苦しみつつ、なおはたらけ、安住を求めるな、この世は巡礼である」



               『青べか物語』 山本周五郎



2.7-3.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

「絵になる風景を探そうとしてはいけない。

 どんな風景でも、見る目と心があれば絵になる」


              「こんな夢を見た」 ゴッホ

20150503230335.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

他者の理解

 他者の理解とは、一つの考えを共有する、或いは、同じ気持ちになるということ

ではないだろう。むしろ苦しい問題が発生している将にその場所に共に居合わせ

て、そこから逃げないということではないのか?

 果てしなく言葉を交わしながら、同じ気持ちになるどころか、逆に二人の差異が

様々の微細な点で際立ってくる。細部において自己との違いを思い知る。それが

他者を理解するということであろう。

 差異を思い知らされつつ、それでも相手をもっと理解しようと、その場に居続け

ること、そこに初めて真実のコミュニケーションが生まれるのであろう。

        「クラスメート」(ラガーマン・達哉)




 29.1.31-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

贈り物

<切実な思いが奇跡を生む>


<奇跡の瞬間>


<待ち続けた我々に、喜びという贈り物が届く>

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


きみの欲しかったものは何ですか

なぜ僕の服に、きみの持っていた花の染みが付いているのか

なぜそれを、虹のように遠くから見つめるのか、分からない

何も分からない

だからそれを教えてくれないか




                   「私の恋」29.1.21-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

天啓

「いかなる昨日よりも

       今日がいちばん尊い」



「たとえ悪意から発せられた言葉であろうとも

        自分への忠言と受け止められたなら

                  その結果は計り知れない」


29.1.11-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

外科医

およそ臨床、特に外科医の仕事は、万巻の書物を読み、いかに高等な理論を持った

としても、目の前の患者さんの病苦を自らの技術によって救えなければ何の価値も

ない。

                   (羽生富士夫)

外科医.png

posted by わたなべあきお | - | -

「明日が不安なのは当然だけど

そのために、今日を無駄にするのは

最も愚かなことよ。

あなたたちが過ごす時は、昨日でも明日でもなく

今、この時間なのよ。」


           「女王の教室」

28.10.9-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

▲page top