小学生の時、放送部(アナウンサー)と合唱団に属していた。
声変わりが遅くて、ソプラノの担当だった。
でも好みとしてアルトの方で、特に「花」が大好きだった。
♪春のうららの 隅田川・・・
楽器で言えば〜ベース的役割かな?
テレビの音楽番組でも、メインのボーカリストよりも
バックコーラスの方に惹かれる。
引き立て役って言うのか・・・
それが僕らしくて、似合っているのかも知れない。
あのころ・・・
父よさらば
兄よ、姉よ
かわいそうな継母よ さらば・・・
なんて
小生意気なことを書いて
尖がってた
誰かの所為にするような問題じゃなかったんだよな
(詳細は・・・Ne'o-activity)

脱出はある種の快感でもあったのだが
裏切りと紙一重のところがあって
逃亡ととられても仕方がなかったわけで・・・。
組織は社会の縮図でもあり
あらゆる角度から監視の目が光っていたわけで・・・。
テレビドラマ的なスリルは
毛を逆立たせ、喉をカラカラにした。
列車に乗り込んで座席に座っても
後ろのドアが開く度に
心臓の音を感じた。
遠ざかる見慣れた景色
やがて飛び込んでくる見慣れない景色
そのひとコマひとコマに
事の重大さを突きつけられているように感じた。
そして、行き先を掴まれたのは
意外にも鉄道のチッキであった。
犯罪者なら、一巻の終わりというわけだ。
二十歳そこそこの若輩者の
無謀とも言える脱出劇
シナリオ的には、申し分のない出だしであったのだが・・・。

♪ さくら さくら いざ舞いあがれ
永遠にさんざめく光を浴びて
さらば友よ またこの場所で会おう
さくら舞い散る道の上で
ぼくらはきっと待ってる 君とまた会える日々を
さくら並木の道の上で 手を振り叫ぶよ
どんなに苦しい時も 君は笑っているから
挫けそうになりかけても 頑張れる気がしたよ
霞ゆく景色の中に あの日の唄が聴こえる
さくら さくら 今、咲き誇る
刹那に散りゆく運命と知って
さらば友よ 旅立ちの刻
変わらないその想いを 今
今なら言えるだろうか 偽りのない言葉
輝ける君の未来を願う 本当の言葉
移りゆく街はまるで 僕らを急かすように
さくら さくら ただ舞落ちる
いつか生まれ変わる瞬間を信じ
泣くな友よ 今惜別の時
飾らないあの笑顔で さあ
さくら さくら・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(森山直太郎・さくら)
