お見舞い
余命三カ月
肺がん・・・転移
脳に上ったら終わり
気丈な奥さんの説明
ホスピス行きは嫌がってる
おしめを嫌い
なんとか自力でポータブルトイレまで行こうとする
介添えなら出来るけど
抱っこは無理
そうなったら施設に入ってや・・・って言うてある
共倒れになる
「おまえには迷惑かけっぱなしやったな・・・
わしが死んだら好きなことし〜や・・・」
（もうおそいわ！）泣き笑い
わたなべさん、ビール飲むやろ
持って帰って
置いといてもしゃ〜ないし
（何しに来たんやら・・・あべこべや）
でも・・・
目が喜んでた
ちょっとは元気の源になれたかな？
ほんとは・・・
Don't let ・・・
♪Don't let me doｗｎ.
Don't let me doｗｎ.
Nobody ever loved me like she does,
Oo she does,yeh she dose.
Ａｎｄ iｆ somebody loved me like she do me
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
誰とは言わないさ・・・
世界よ 未来よ 人生よ
僕を落ち込ませないでくれ。
失望させないでくれ。
テレパシー
教えられたことで
鮮烈に記憶に残っている事と言えば
人間は、進歩か退歩かのいずれかであって
現状維持と思うのは
実は、退歩の始まりである・・・と
ただ、言い訳じゃなくて言いたいことは
外見上、後退してるよういに見えたって
実は、生みの苦しみ段階っていうのもあるわけで・・・
でも、それさえも見える人には見えるんだろうな
目の輝きとか鋭さとか
何とも言えないオーラとか・・・
君の手紙には、いつも驚かされる
こんなに遠く離れているのに
まるで、僕の心の内面を見透かされているようで・・・
僕は、何も発してはいない
なのに、まるでテレパシーのように
見事なタイミングで来信する
これは、都合のいい僕の思い込みだろうか
おそらくは、君も同じ袋小路を彷徨っているんだろう？
きっとそうだよ
そうあってほしいよ
君が光を見つけた時
たぶん、僕も脱出（脱皮）してると思うよ
出来なかったら？
その時はその時さ
丸虫のようにまぁ〜るくなって
谷底まで転がり落ちて
また、這い上がってやるさ
