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暗示

僕は、泥濘の坂を必死によじ登っていた。

後ろを見ると、たくさんの人たちが続いていた。

「こりゃぁ・・・<蜘蛛の糸>の坂道版だな」

と僕は思って誰に対してでもなく苦笑いをした。

関所らしき門があって、門番はいず、

シンプルなカード挿入口が待っていた。

しかし・・・何度試みてもカードは入らず

エラーのブザーが鳴り響いた。

後続の人たちも一緒で、誰一人として通過できるものはいなかった。

垣間見える門の先は、ほのかな明るさを帯びていた。

「これは何の門なんだ?」

「あの先には何が待っているんだ?」

そう考えながら引き返そうとしたとき、目が覚めた。

夢か・・・

それにしても暗示的な夢だな・・・

今の僕には、あの先に行く資格がまだないようだ。
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脱力

息子たちと同じ世代の君に

僕は多くのことを学んでいるんだよ。

仕事に対する直向きさ

施工における丁寧さ

慌てず騒がずに進める段取り良さ

僕自身もそうあるべきだなと思う。

しかしながら・・・

その愚直さ故に

君は疲れているよ。

休みなさい・・・ゆっくりと・・・。



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支配

<自由>の反対を意味する言葉は?

と問われて・・・

普通は<抑制>とか<束縛>とか答えるのだが

彼は・・・

≪支配≫なんだと言い切った




彼・・・・・・・・・・・・・尾崎  豊

生き急いでしまった・・・・・・・・・・



僕は

言葉を吟味していない25.12.12.jpg

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覚悟

あの人が逝き・・・またこの人も逝き・・・

「死ぬに定めなし」を実感する毎日。

ひとも羨む大金持ちでも、息子さん二人が相次いで急死。

定年退職して、さあこれから夫婦で旅行でも・・・の人が

肺がんであっけなく逝ってしまったり。

前妻の娘さんが二人いて、片や葬儀で泣き崩れ、片や顔も見せず。

僕が触れるだけでも、生々しいドラマが繰り広げられる。

『臨終のことを先に習ひて、後に他事を学ぶべし』は

どなたのお言葉だったろうか・・・

みんな〜ひとは死んでも、自分はまだまだ死なないと思っている。

その瞬間は今夜訪れるかもしれないのに・・・。25.12.11-1.jpg

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ねずみ

忙しいのはいいことだ

<忙>という字は<心を亡くす>と書くんだという人もいるけど

その忙しさの中で、思わぬ発見もある

どうも僕は・・・

やりだしたら止まらないタイプのようだ

完璧主義でもないのだけれど、とことんやり切ってしまいたいのだ

工事現場の掃除や後片付けでも

時に作業中の職人さんの工程を、追い越してしまったりして

「おい、おい・・・」と言われたりする

ねずみ歳の習性・・・当たっているかも
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                色付いた比叡の山々

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紅葉

名所に出かけなくても

ほら

そこに

あるじゃないか25.11.30-1.jpg

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無常

またしても・・・訃報

僕がサラリ−マンの時からの仕事上の恩人

独立してからもずっとひいきにしてもらってきた

息子さんからの連絡・・・

「渡部さんとの携帯での会話が最後でした・・・ナベさん、ナベさん〜と言ってました・・・」

そうか・・・つい一週間前のことだったのに・・・


生者必滅、会者定離25.11.28-1.jpg

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頬被り

戦時下であれば勲章ものとなり

平時であれば殺人犯となる

同じ<人を殺める>という行為が・・・


たとえ直接手を下さないにしても

多くの人が苦しみあるいは自ら命を絶ったとしても

時の政府や政治家や役人が

罪に問われることは至極稀である


殺人犯は言い過ぎにしても

詐欺罪を適用してもおかしくない政治は

そこ等中に溢れていて

みんなみんな頬被りさ


定数削減も

報酬カットも

あれもこれも

自分の時は嫌で

先送りする

自分可愛さの滑稽は

隠せば隠すほど

油絵のように浮き上がってくる

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訃報

知らされない存在の寂しさよ

真っ先に顔を思い浮かべられない存在の虚しさよ

・・・とは思いながら

自分もいつの間にか

優先順位を付けている



心の押し売り

心の押しつけ

それを恥じるのが

知らせない理由でもある

だから・・・理解はしている

問題は、それ以上の存在であるか否かであって・・・

こちらがどうこう言うべき問題ではない25.11.26-1.jpg

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お別れ

この時期・・・

「喪中につき 年末年始のご挨拶は・・・」の葉書が多い。

家族葬が増えてきたこともあるのだろう

「えっ、亡くなられたの?」という人も少なくない。

今日もまた一枚・・・

夜、電話を入れる。

同世代だっただけに辛い電話だ。

奥さんの言葉に、ただただ頷くのみ・・・。

反対に励まされて、電話を切ることになってしまった。

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