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至福

何気ない言葉や文章からでも、人の心は読み取れるものです。

書いた、話した本人が意図しなくとも、心は伝わり来るものです。

ちょっとした字句やちょっとしたトーンの中に、心は読み取れるものです。

だからといって、逆も又真なり~と行かないのがこの世の中。

そこまで言わすか…となった時には、僕は大概口をつぐむ。

何故なら、その段階ですでに心の通信線は、遮断されてしまっているから。

逆を言えば、今の世は一から十まで現実に声に出して言葉に置き換えなければ 

伝わらない時代だから…。

「一を聞いて十を知る」が通用するのは、はるか遠い昔の夢物語なのだろう。

実の夫婦でさえ、実の親子でさえ…。

そう考えれば、目と目で会話が出来て、言葉なくして心が通じる【あなた】が

いるというのは、なんと幸せなことだろう。

posted by わたなべあきお | - | -

錯覚

○いい年をした男が、餓鬼のころからの淡い思いを未だに引きずっているというのは

恥ずべきことに違いありません。


○くだらない美意識を後生大事に持ち歩いて、すべてを自分が定めた様式の中に

おしこめようとして…

○二十代の初めのころからだろうか、私は自分が長い旅をしていると思うことが

よくあった。帰る場所のない旅、行き着く先の想像もつかない旅である。


        「欲望」小池真理子

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一小説の中の何気ない一文であるが、自分のことを言い当てられているようで、

傍らのメモ帳に書き記した。自分だけではないんだという安心感と同時に、

言い当てられてしまった気恥ずかしさと…

しかし、小説の構成上欠かせない韻文であることは理解出来る。

こういう男はたしかに存在するのだ。生い立ちやのその後の性的行動も含めて…。

まるで自分がこの小説の題材になったかのような錯覚に陥る。



     

posted by わたなべあきお | - | -

見神

  私は人間への奉仕を介して見神に励んでいる。

  私は神が天界にましますのでも、下界にましますのでもなく、

  一人一人の心の中にましますのを知っているからだ。

  実際、宗教はわれわれ人間の行為のすべてに浸透していなければならぬ。

  そうなってこそ、宗教は宗派心ではなくなり、宇宙の秩序ある道義的秩序への

  信頼を意味するものとなる。


          【ガンジー】

posted by わたなべあきお | - | -

老兵

身の程を知る…というか

控えるところは控える…というか

そんな心境にさせられる昨今

気持ちは走っても、足はもつれる

球がミットにおさまってから、バットを振っている

確かに、時代は君たち(誰だ?)のものだ

まさしく【老兵は死なず、単に消え去るのみ】の心境

しかし、表舞台は降りても…

眼光鋭く生きよう

世の出来事の咀嚼を忘れまい

事の真髄をキャッチし続けよう

然るべき人には、心の温もりを届けよう

コップ一杯の水を飲みほして

生きてる証を確認し

心の空洞を満たす何ものかを追い求める

己の対話者は、鏡に映る【もう一人の自分】だ

posted by わたなべあきお | - | -

ほどほどに

♪雨が小粒の真珠なら 
 恋はピンクのバラの花
 肩を寄せ合う小さな傘が
 若い心を燃えさせる
 別れたくない二人なら
 濡れて行こうよどこまでも
 どこまでも

……………………………………………………………………………

久しぶりの本降りの雨だ

何処かの水不足も解消すればいいのに…

何事も極端すぎる世の中だ

ほどほどということがない

雨も災害をもたらすほどに降っては堪らない

ほどほどに ほどほどに

posted by わたなべあきお | - | -

雲のかけ橋

信号待ちで、ふと横を見ると

歩道橋にネームプレートがついていた

【雲のかけ橋】…珍しいな~と思った

あまり見かけないことだ

だれが付けたのだろう?

同時に、洒落てるな…と思った

歩道橋を渡るひとには見えない場所に付けられている

渡る人にちょっとした和みが生まれればいいのにな

posted by わたなべあきお | - | -

弱虫


これだけハラスメントが報じられても

自分のこととなると、強い指導、厳しい躾の名のもとに

明らかな暴力行為が公然と行われている。

お前たちを思えばこそ…という大義名分を掲げて。

いや、ただの腹癒せじゃないか。

そんな行為でしか導けない己の無力さを露呈しているだけじゃないか。

ひたすら我慢することが最善の道と考えるのは、弱虫の裏返しだ。

真の正義感を持て、燃やせ!

posted by わたなべあきお | - | -


  きみは きみのままであれ

  装う必要など 何もない

  そのままの きみがいい

  そのままの きみが好き

  同じ言葉を

  己にぶつけてみる

  恥ずかしさが 己の頬をぶつ

posted by わたなべあきお | - | -

ふるさと

♪砂山に さわぐ潮風
 かつお舟 はいる浜辺の
 夕焼けが 海をいろどる
 きみの知らない ぼくのふるさと
 ふるさとの話をしよう

 鳴る花火 ならぶ夜店の
 縁日の まちのともしび
 下町の 夜が匂うよ
 きみが生まれた きみのふるさと
 ふるさと話をしよう

………………………………………………………………………………
糊の効いた浴衣を着せられ

履き慣れない下駄を履かされて

出かけた街のお祭

手を引く人が実母であれば良かったのに…

posted by わたなべあきお | - | -

スターティングブロック

自分の中のもう一人の自分が嘯く

いや、違うか…

腹を立てている

何に対してか? それは判然としない

けれど、何かに苛立っている

これは久しい感慨だ

自己の中の何かが動き始めている

挑戦? 対抗? 復讐?

自分でも怖いくらいの言葉たちが沸き上がる

僕はいったい何に立ち向かおうとしているのか

鈍感男の真骨頂

僕は号砲が鳴って、はるか遅れて

スターティングブロックを蹴った
 

posted by わたなべあきお | - | -

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