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吃音

 今はどもりと言えば差別用語に近いらしいが、小学校時代、同級生に吃音の子がいた。彼は姓がアイ〇なので名簿が一番、僕がワタナベなので名簿は最後。そんな関係性もあってかなくてか、彼はなぜか僕に近づいてきて友達になった。遠足やなんかの行事の時はいつも一緒だった。彼のお母さんは随分と吃音のことを気にしているみたいで、僕に過度のお礼を言われたが、僕はさほど意識せず自然に付き合っていた。六年生になった時、彼は親の都合で橋向の学校へ転校して行った。

 吃音と言えば、僕の尊敬する故西部邁氏が、かなり強度の吃音だったと本で知った。高校時代まではその所為でほとんど人前では喋らなかったらしい。しかし東大に入って学園紛争の真っ只中、かなり多くの聴衆の中で、歴史的な大演説をぶったらしい。そしてそれっきり吃音から解放されたと聞いた。それから数十年後のテレビでのあの活舌を聴けば、氏が吃音だったとは想像もつかない。物事は何が転機になるかわからない。

 吃音とは違うが、僕の赤面症もかなりのものだった。しかしそれも放送部のアナウンサーという経験が、その症状を和らげてくれたように思う。大人になって「物静かなナベちゃん」で通っているが、酔えば大演説家に変身するのを知ってくれている人は少ない。まあ、それだけ酔っぱらってしまうことは稀であるということの裏返しなのかもしれないが・・・。


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巡礼

〇苦しみ働け、常に苦しみつつ、常に希望を抱け。永住の地を望むな。

此の世は巡礼である。



〇人間がもっとも心をひきしめなけれなならないのは、不況に際してではなく、

好景気のときなのだ。



〇どんな花にも、どんな木にも、みな名前がある。雑木林というのは

人間の作った勝手な言葉だ。


              山本周五郎


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歩く

歩く、歩く

文明の利器さえも、意識せず

当たり前と思っていた、車のハンドルを握らず

僕は・・・

歩く、歩く・・・

歩き通す

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生の完結

○人生の生き方の理想としては、いつどこで命が果てようとも、それを以て、

わが終末と同時に、わが「生」の完結であるような生き方をしたいものである。

それには、何時「死」に見舞われるか知れぬ己が「生」の有限性を徹見して、

わが生涯の終末を、常にその念頭から放さぬ心掛けが大切である。


                    森  信三

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相似

相似の報い

これは当事者でなければ分からない

何かを犯す(侵す)

その事象の同じことが

わが身に跳ね返ってくる

問題は・・・

其のことへの懺悔と反省の上に立って

そこからの再出発だ

もし、居直り正当化すれば

同じことが又してもわが身に降りかかってくる

もっと素直になりなさい

もっともっと正直者でありなさい


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欠片


この世は不条理なことばかり

わが身の立場からすれば・・・の話

対象者はその欠片も抱いてはいない

至極当然とばかりに、淡々と事を進める

まさに事務的に

その何気ない言葉が、下した裁決が

対象者にどんな影響を及ぼすかなんて

これっぽっちも思ってはいない

それがこの世の中

まさに浮世

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ひとの所為にしないこと

すべては己に起因したことだ

如何なる状況下に置かれようとも

まさに・・・「自業自得」

自分が被る

自分が責任を取る

そしてまた・・・

自分が行動を起こす

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背景の記憶(325)

      嫉妬

遠隔地での交通事故で、昏睡状態だった僕に速達の手紙が届いた。

眼を覚ますと、ずっと付き添ってくれていたらしい貴女は、

「お手紙よ」と差し出した。

「開けてあげましょうね」

「あら、写真よ・・・キレイな人ね・・・」

「とっても心配してくれてるのね・・・」

しばらくの沈黙の後

「この幸せ者!」

貴女は僕のおでこを人差し指で突っついた

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あの時の写真が一枚もない。
あの時のどころか・・・
あなたの写真が一枚もない。
ブロークンハートを象徴するように・・・

     お産のため帰省していて
     僕を看病してくれたあなたは
     その後数年間、横須賀から
     偽名で手紙をくれた
     あの時の優しい看病の心のままで
     

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土の精

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彼女は「釧路の女」です。

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