僕は暗いバス停で待っていた。 家に灯りはなく、その暗さが淋しさを増幅させた。 一台、また一台とバスは停まるが、父は降りてはこなかった。 新しい母には馴染めなかった。 僕が拒絶したわけではなくて、あの人が近寄らなかったのだ。 「あの人」と呼ぶ・・・そこに僕の心が表出されていた。 溜まりに溜まった亡母への思慕。 まだ小学校入学前の僕に、否応なしの自立が求められた。 僕は、とぼとぼと歩き、灯の無いわが家の戸を静かに開けた。 暗闇の中で膝を抱えて、顔を埋めて眠った・・・。 夢の中で、母に逢うために・・・。
待っているだけでいいのかい? じゃあ、追いかけるのがいいのかい? 思考は薄っぺらの脳内を駆け巡る 自分A対自分Bでじゃんけんをした 何回勝負しても決着はつかない AもBも自分だが いかにも自分が強すぎる ここで登場! 超客観視する自分様 答えは明快そうで複雑 是々非々、時と場合、押してもダメなら引いてみな、捨てる美学 天を仰ぐ そして目を瞑る 暗闇の中に光明を見る そう、それが答え
Access: