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一寸法師

時代という荒波に翻弄される木の葉舟

実はそこは海でもなく大河でもなく

小川に等しい流れなのだが・・・

まさしくCM的に言えば一寸法師だな

アスファルト上の蟻んこやミミズに目が行ったり

岩陰にポツンと咲く名も知らぬ花に心奪われるのは

単に年老いたせいだけではないだろう

昼間のお天道様は眩しすぎるから

せめて夜の星空を仰いで

うな垂れ慣れした首に刺激を与えてやろう

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posted by わたなべあきお | - | -

年輪

昨日や今日のことで

五年や十年のことで

その人の人生を語ることはできない

三十年、五十年・・・

その年輪がその人の人生を物語る

大らかな間隔

濃い密度の間隔

歪んだ線

滑らかな円

今この一瞬は

一つの点に過ぎない

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きみも独りか

曲りなりにも

この世の浮き沈みを体験した人は

強い

我慢強い


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きみも

独りか

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走馬灯

時間として十分眠っているのだけれど

夢の中が忙しい

目まぐるしいほどの展開

想定外の登場人物


今はのきわには

この世のことが走馬灯のように・・・

と聞くけれど

そんな感じかな


年をとったか

何かの知らせなのか

ストーリーが現実味を帯びていて

気味が悪いくらいだ28.6.10-3.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

現在・過去・未来

思い出は

美しすぎて

清らかで

透きとおっていて・・・


現実は

とげとげしくて

乱雑で

薄暗い靄のなか・・・


未来は

何色にもなるようで

落とし穴だらけのようで

闇が待ち構えている



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ヤドカリ

この時代に生まれ

この時代に生きている以上

この時代を恨むことはできない

戦争絡みの時代よりは、はるかにましと言える


成功者はまるでサーフィンのように

鮮やかに波に乗り

潜り抜けジャンプする


未熟者はビッグウエーブに巻き込まれ

海底に叩き付けられる

そしてまるで貝殻のように

砕け散る


波に乗るのが男気か

砂と戯れるのが余裕なのか

ぼくは・・・

ヤドカリのように

空いた貝殻を探し続けている



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心の旅

月は東に日は西に

まだ青みの残った東天に

薄ぼんやりと歪な月が浮かんでいる

見つけたのは僕だけでしょうか

同病相哀れみ

なんと存在感の薄いことでしょう


川の対岸を

大勢の人たちが上流を目指す

こちらの岸は僕独り

やがて本流は枝分かれする

此処が分かれ目

所詮目指す先が違うのだから

大きく深呼吸をして

山の頂を見据える

孤高と言うには程遠い

暗くなればあの月が

足もとを照らしてくれるだろうか



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なにも要らない

どんなに言葉を駆使しても

メールでは伝わらない部分がある

どんなに心を込めた言葉でも

電話でも伝わらない部分がある

それでどれだけつまづいてきたことか

不思議だな

直接逢えば

言葉なしでも伝わっちゃうんだから

目・・・仕草・・・

そばにいるだけで

なにも要らなくなる28.5.18-2.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

正夢

望みがあるのなら
いつもそのことを強く思いなさいと
みんながそう言うけれど・・・

押してもだめなら引いてみな

一回プツンと切ってみな

忘れたころに
向こうから近づいて来ている
自分の中にもう住み着いていたりする

希望なのか
執着なのか

善なのか
偽善なのか

此処を超えて
行きたい場所がある
今の関わりごとにサヨナラして
やりたいことがある

時間がない
柵が多すぎる
何よりも清算する手立てが貧弱すぎる

迷彩服を着込んで
腹這いで少しづつ行進する

楽をしようとは思わない
誰かが言っていたよ
「当たり前は努力しないとできない」

posted by わたなべあきお | - | -

ジャッジ

何糞っ!

負けてたまるか!

反骨精神こそが

明日を切り開くエネルギー

上から目線と斜め目線は

断固拒否!

仕返しをするつもりは全くないけど

天のジャッジは止められない

posted by わたなべあきお | - | -

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