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ハート

ヒューマニストと言われようが

アイデアリストと言われようが

求めるものは

追い続けなければならない

見つめ合うだけで

ハートを感じあえる

その人を

探し求め続けなければならない

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posted by わたなべあきお | - | -

裏 技

悲しい笑顔もあるよな

泣き笑い〜っていうのかな

人生の悲喜劇っていうのかな


僕は、とことん見せなかったつもりだけど

きみには

あなたには

見破られた


そんなテクニックが嫌で

そんな裏技が大嫌いで・・・


ぼくは

とぼとぼと

独りの道を選択した

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恋 歌

草木を揺らす夏の風

牧場の柵にもたれて

きみは

長い黒髪を透かせて



振り向けば

髪の先が唇にもつれ

きみは

眩しそうに

微笑み返す


そして

ぼくは

少年のように駆け

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少年Aのはにかみ

想いを
言葉にできない
僕でした

だから
行動にも移せない
僕でした

はにかみは
切なくて
辛くて
ピエロそのものでした

いざ包み込まれると
拒絶する
僕でした

その温もりや
優しさを
受ける資格がないと叫ぶ
もう一人の自分に
負けました


少年Aのはにかみは
半世紀を超えても
消すことが
できません

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夏 祭

少年の私は

何を上気していたのだろう



浴衣に

履き慣れない真新しい下駄

ぎこちなく

父に手を引かれて

人ごみの中を歩く


静かで

浮ついて

人々が

うようよと

行き来している

祭りの記憶

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愛児夢限

  愛児夢限

バーミリオンに灼けた
地平の一本道を
ちっちゃい頭が
ひとりぼっち
とぼとぼと
消えていったよ


  成 長

身体に備わった
支配力の喜びに
幼児はずんずん
石垣を登っていくのだ



  昼の暗きを

麦秋近く 吾児逝く
 
陽は輝きて 日もすがら

昼の暗きを いかにせむ




  断 章

愛児の死など
忘れさせてしまうような
暑さであった

いずこの日とも思われず
日が照り
蝉が鳴いていた

それなら

一体

誰に

語り明かす

相手が

あるというのか


おもかげを索めてつきず蝉の声


(父・渡部一夫  遺作)  ※姉・成子 八月十一日命日

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駆け引き

馬鹿正直はだめですか

糞真面目はだめですか

ありのままではだめですか

演技をしろと?

作文をしろと?

数字を動かせと?

そんな駆け引きで

社会は成り立ってるんですか

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空のカンバス

青空に交差する飛行機雲

自然の雲に比べれば

まさに超特急便だな

ねぇ〜

僕の想いを

届けてはくれないかい

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一 滴

心のコップを上向きに置こう

下向きでは

何も入ってこないではないか

はじめから拒絶してどうする

受け入れようすべてを

飲み干そう最後の一滴まで

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正邪の闘い

明るい絵を描きなさい

希望の詩を書きなさい

歯を見せて笑ってごらん

大声で叫んでごらん

心はいつも

黒と白のせめぎ合い

グレーゾーンはなしだぜ

鬼と仏の総力戦


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