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幼き青春

夕焼けも

朝焼けも

悲しい想い出につながっている


宍道湖畔の跨線橋の下での

わずか十数分の逢瀬

夢を語り契りを交わし

未来を信じて疑わなかった


琵琶湖畔の宿で迎えた

永訣の朝

眩いほどの朝陽を

悲しみの色として迎えようとは・・・


何もなかった夜が

誠実の印と考えたのは

僕の幼さだったのだろうか



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posted by わたなべあきお | - | -

越冬

柿の実が三つ四つ

枝にしがみつくように残っている

熟していつかは落ちるのか

そのままそこで萎むのか


そうなんだ・・・

自分に重ねているんだよ

どっちにしたって

死に体なんだろうけどね

しぶとく厚皮を形成して

この冬を越してやろうかなんて

企んでいるんだよ

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posted by わたなべあきお | - | -

遠い世界で

波長の融合なのか

テレパシーなのか

きみの悲しみや寂しさは

ぼくにはすぐに伝わり響くよ

いつも遠くから見ていた

むしろ気付かれないように

ぼくを意識しないありのままの中にこそ

きみの心模様がにじみ出ると知っているから

いつだったかそんなきみに言われたね

あなたはいつも遠くを見ている・・・って

これは言い訳でも何でもなくて

ぼくが見るその遠い世界で

きみは爽やかにそして

とても清々しく躍動していたんだよ

そしてぼくは

その心地よい空気の中で

傷を癒し英気を養っていたんだ



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posted by わたなべあきお | - | -

波間

遠い昔を思い出してみれば

汽船なんかで送ると

全く遠い別れのようが気がして

涙ぐんだりした

テープも切れて

顔も薄ぼんやりとしか見えなくて

もう声も届かない

辺りもはばからず大声を出せばいいのに

気恥ずかしさに負けて

僕は黙って両の手を振り続けた

入り江を抜けて

船首を立て直して速力を増した時

これがほんとの別離なんだと打ちのめされた

もう君は・・・船室に入ってしまっただろうか

僕のなかの恋慕が羽を付けて追いかけていった

そして半分も行かぬ間に

力尽きて波間に消えた

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ポジション

逃避というわけじゃないんだが

淡い夢を抱き続けている

実現しそうで

かなり難しい・・・

それでこそ夢か

これまでの人生と一緒で

僕は常に脇役

僻みはしないさ

けっこう居心地がいいんだよ

このポジション

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なにくそ!

言いなりにはなるまい

いい意味の反発心を持とう

なにくそ!精神

賢げな返事屋さんにはなるまい

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がんばれ!

あなたのチャレンジ精神に脱帽

あなたの攻めの姿勢に乾杯

肖りましょう

見習いましょう


がんばれ!

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優しさの階段

上がり勾配なのに

下り坂に見えることがある

人生もそうなのかな

本当は前進してるんじゃないか

一段また一段と

階段を上ってるんじゃないか

心の持ち様が

錯覚を起こさせる

ありがたや

優しさの階段

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四面楚歌

あっちを向いても

こっちを向いても

眼に

言葉に

棘がある

他人と言わず

身内と言わず

まったくの四面楚歌

孤立無援

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じっくりと

簡単に



人を見限るなんて



俺はイヤだね

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