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置き去りにされた悲しみは

置き去りにされた悲しみは

あなた方には分かるまい

置き去りにされた淋しさも

あなた方には分かるまい


大人の浅はかな感覚は

子供の実感には及ばない


外灯のないバス停で

ひたすら帰りを待っていた

田舎町の運行間隔には怒りさえ覚えた


もう七十年の年月を経ても

こびり付いて離れないあの時の淋しさ悲しさ


わかっていたさ

いや今なら言えるさ

それだけの存在の自分であったと


そんな自分を

天の実母は

どんな思いで見ていたのだろう


そこのあなたに温もりを求めるには

僕はまだまだ幼すぎた

posted by わたなべあきお | - | -

彷徨

辛うじて残しておいた

心の一角を突き抜かれた

迂闊 油断 意外


またしても彷徨

流浪の旅に放り出されるのか

覚悟 別離 彷徨

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オアシス

何気ない言葉の中に
棘を感じて
意図とは断りなく
隙を刺される

辛うじて信じていた心の片隅の空間が
あえなく占領しつくされる

また・・・
別のオアシスを求め歩くのか

杖も日除け帽も
もうその務めには耐えらえそうにない
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posted by わたなべあきお | - | -

蜃気楼

あなたは

急ブレーキを踏んだ

フロントガラスに頭をぶつけた

そして急転回

禁止表示などまったく無視

助手席の僕は路上に放り出された

走り去る白煙を

僕はうつ伏せのまま見続けていた

蜃気楼のように

車の影がゆらゆらと揺れながら

遠ざかって行った・・・


あれは・・・

蜃気楼ではなくて

僕の涙だったんだ

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おかあさん

サトーハチローのような

<おかあさん>は書けないよ

羨ましい・・・としか言いようがない

おかあさんがいてくれたら

何もいらない

食べ物も着るものも

物はいらない

温もりと

柔らかさと

頬ずりがあれば

他にはなにもいらない

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確立

己の心を凝視する

出来そうで出来ていない

己の心を分析する

これも同じ

出来そうで出来ていない

あまり自分を責めるなよ

それが逃げることとは違うんだから

それが責任転嫁ではないんだから

幾つになっても

いつまでたっても

確立しない 僕

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倖せ

倖せは一瞬でいい

いつも倖せだったら

それが当たり前になるから

倖せは一瞬でいい

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おかあさん

両手を大きく広げて

迎えるあなた

しゃがみこみ目線を合わせて

抱きしめるあなた

その温もりが

その柔らかさが

僕の記憶にないのはなぜでしょう

おかあさん おかあさん

途切れた残像は

三歳のままだ

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防波堤

僕が、あなたの防波堤になりましょう

僕が、あなたの防風林になりましょう

僕が、あなたの防砂壁になりましょう

お世話になりつくしたあなたへの

せめてもの恩返しです
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斜め45度

仮の自分を生きている

本物の自分は何処へ忘れてきた

何処へしまい込んでしまった

仮の自分がホンモノの人たちと

関わり、話し、表面だけの笑顔をつくる



ホンモノの自分は

斜め45度上の空から見つめている

何も言わない

何もしない

ただじっと見つめているだけ

早く此処へ来いと

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posted by わたなべあきお | - | -

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