言葉にしなければ 伝わらない でも・・・ 言葉にしない中で 相手の胸に響く悦びが 僕はとっても嬉しいのです それが堪らなく好きなのです そしてまた その確証とも言える 相手の眼差しが 僕の胸を射抜くのです
相似の体験 相似の罰 父と同じ体験をしている僕 遺伝の一言では語れない何か 憎むべき本質を断ち切ろう いざ、勝負!
あなたの写真がありません ただの一枚もありません 焼き払ったのでしょうか それさえも記憶がありません 誕生日も覚えていません 見事なまでのショック 母との別離に匹敵する 止まってしまった記憶と時間
校庭の片隅には無いよ 更衣室の裏庭にも無いよ だって 僕の心の奥底だもの 覗いてみたいかい 僕には 開けちゃいけない気がするんだよ 二人だけのタイムカプセル
照りつける日射し 押し退けられる灰色の雲 気だるい山波 昨夜の夢は熱気に追いやられて ただ現実だけが立ちはだかる 通学の小学生たちの かん高いはしゃぎ声も 休日のように聞こえない 直射を受ける草花は 口を開けて待っている 霧水の銀色の花 逃げ惑う小虫たち うなだれていたひょろい草が 一瞬頭を上げたような 今日という日は
「あなたはいつも遠くを見ていた」 突き刺さる別離(わかれ)の言葉 無意識の心の徘徊 不確実な弁解 自業自得 胸の痛みを癒すかのように またしても僕は・・・ 遠くを見てしまう
浜辺に引き上げられた櫓漕ぎ舟に 僕たち二人は腰掛けて 沈みゆく夕日を眺めていた 何の言葉も要らない 圧倒的な離島の夕暮れ 劇場の幕間のように 空は満天の星空へと移行する 手が届く・・・を実感する やがて僕たちは ゆっくりと仰向けになり 星たちの一員となる 握り合った手は 見事なまでにとろけ合う
雲の上はいつも蒼空 こんな看板を掲げたお店がある ちょっと寄ってみたくなるね 僕の心のどんより雲が消えてなくなるようだ 雲一つない蒼空の向こうから 大學の学園祭なんだろう 大音響の歌声が届く 若いってすばらしい 謳歌せよ青春 僕も一瞬若返ろう
コバルトブルーのシャツ いきなり見せつけられて 僕は目を見張った あなたの心の表出 僕よりも周りが感じ取った 恋心 あなたは勇者だね 僕は小さくなって照れ笑い
ゴロゴロ石の急な坂道 木蔭の中の透き通った湧き水 見上げる葉陰に見え隠れする家 登り切った丘の上 見下ろせば真っ青な入り江 此処が知夫里島 生まれ故郷 兄姉眠り 母眠る 自然の只中の墓地 祠は朽ちて土と化し 落ち葉が彼らを優しく覆う 深い緑のトンネルを歩けば 彼らの囁きと笑い声が聞こえるような もう一度引き返し お〜い!と叫んでみる こだまは聞こえず 優しい空に吸い込まれていく お〜い! お〜い! 懐かしくあたたかな魂のふれあい
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