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帰心列車

   神話が彫りつけた山谷を
   縫って

   列車は一路
   走りくだる

   <ネオンサインの
   無意味な 繰り返し

   小さいオス メスどもの雑魚寝

   朝出の道で   
   その中の一人は 腹を抑えて
   しゃがみ込んでしまった>

   窓に
   霖雨降りしぶき
   
   列車は一路
   ふるさとの湖畔めざして
   走りくだる



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posted by わたなべあきお | - | -

率直性

率直性

この新鮮さ

これが最大の美徳であること

・・・それを気付くまでに

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なにくそ!

僕の心の中の最奥深の壁には

なにくそ!

ナニクソ!

何糞!

と書いてある

そして上を見上げれば・・・

そうだ!俯くな!胸を張れ!

と書いてある

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歩く

七百メートル

歩かなければガレージには行けない

仕方なくと思えば足取りは重い

これこそ運動だと思えば歩は進む

一歩の歩幅を考える

1 2  3  4 ・・・・・

目を閉じて歩いてみる

十歩も進めない

右にずれている

からだのバランスのテレビ映像を思い出す

目の不自由な人の心を思い遣る

「おはようございます!」

早朝ウオーキングのおばちゃんの声で我に返る

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春よ来い

春よ来い

僕だけの春よ来い

僕だけに春よ来い

肉体以上に冷え切った こころ

ガスバーナーでは溶かせない

ぶ厚く冷たい氷の世界

他力に縋らず

火打石を遣ってみようか

カチッ カチッ カチッ

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商売

街の片隅に

名もなき優しい人たちが

慎ましく生きている

暗闇にポッと燈る蝋燭のように

廻りの暗さ寒さに負けず

なんとあたたかくほのぼのとした力だろうか

僕はこんな人たちと接していると

商売が嫌になる

基本、向いてないんだろうな

そう思う

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地の星

夜明け前の黒いアスファルト道

街灯の光を受けて

キラキラと輝いている

まるで星空が映し出されるかのように

十年に一度とかいう大雪も

道路の南側や軒下のようなところを除いて

やっと消えかかっていた

太陽の恵みはなんて大きいのだろう

気温が低くても

あたれば数時間で氷を溶かす

日陰に残る氷たちは

我はまだ此処にありと言わんばかりに

地にへばりついている

そしてその証とでも言うように

暗闇の星と化して輝いているのだ

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青春

人生は いつも青春

いつも 青春

いつも 心の流離い

流れ星 いくつ数えた

幾つになっても

あのころのままの自分が居る

「あなたは いつも 遠くを見ている」

あの言葉が 胸を突きさす

それでもなお 僕は今でも

どこか遠くを見ている

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トーン

直感を大切にしよう
閃きを信じよう
夢の中に生きよう

不思議な体験が続く
夜を違えて同じ夢を見る
奇妙なシチュエーション
異国
でもどこか東洋的
貴女らしき登場人物

僕は主人公なのに
助監督的に振舞っている
やはり此処でも
二人の自分が居るんだ

遠い昔の願望が夢の中で描かれて行く
実際の過去とは違う展開に自分が驚く
失意を転換させる何かが働いている

そして僕は
現実の只中で
満ち足りた
そして
少し気だるい
朝を迎える

また逢えたね・・・
貴女の声が聞こえたような錯覚
あのころの
あのままの
トーンで




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永久の真心

本物と偽物を見極める

真実と見せかけを見抜く

そのための自己研鑽

そのための体当たり

欲しいものは無くなった

あるとすれば

真偽を見抜く心の眼

予知能力は高まった

騙され泣かされ葬られて

テレパシーは強まった

見つめ合おう心と心

その触れ合いを喜ぼう

僕は今日も

恋唄を口ずさむ



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posted by わたなべあきお | - | -

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