帰省すると

玄関を入ってすぐの壁に

大きな額が吊り下げられていた

父の独特の書体で書かれた

草野心平の「石」だった


       石

     雨に濡れて。

     独り。

     石がゐる。

     億年を蔵して。

     にぶいひかりの。
    
     もやのなかに。


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posted by わたなべあきお | comments (0) | trackbacks (0)

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