優越感が チラチラと見え隠れする 親切心なんて 僕は信じないね そう言えば 劣等感の塊り と言い返すんだろう
雲が沸く 朝陽がその雲を赤く染めて行く 分厚い暗雲が光を遮る その不気味な肉厚が何かを象徴して見える この一瞬に すべてが凝縮されている 白い雲は貴方か 黒い雲は君か 光は誰だ 太陽はどなただ 風よ吹け あらゆる障壁を吹き飛ばせ 飛行機雲よ、君に頼もう 大空を真っ二つに切り刻め 僕は君に乗って 一直線に飛んで行こう 誰にも見えなくなるまで飛んで行こう
数字は冷たい 数字は厳しい 数字は情け容赦ない 心通わぬ数字に埋もれて 僕は奈落の底へ転がり落ちて行く 差し出されるものは藁さえもない 氷のような・・・ ガラスの破片のような・・・ 冷たく鋭い弓矢が 僕の胸に突き刺さる 綿のように柔らかい言葉は オブラートそのもので 中身の劇薬が今にもはじけ出しそうだ
ずっと言われ続けてきた言葉 「いつも遠くを見ているわね」 「夢の中へ入っちゃうんだね」 「ほかの人の影が見えるね」 そうなのかな・・・ 現実逃避? 夢旅行? 浮気性? 言葉にすればそんなことになるのかな それもこれも 全部僕だよ 際どい精神のバランス
「さよなら」は言わないでおこう そっと、そっと去りましょう これが僕流のお別れさ 何と言われたって どう思われたって これが僕流のお別れさ
植物状態でも、魂は聞いている。 僕が語り掛ける声を聴いている。 だから・・・ 生命維持装置を外してはならない。 だから・・・ 話しかける・・・話し続ける・・・
荒れ狂う自然の猛威 予報予知は出来ても 何十年に一度という豪雨に見舞われれば 家も人間も 蟻の巣と蟻んこに等しい 人類が侵し続けてきた悪業は計り知れない 進歩発展の掛け声の代償 立ち止まり熟考することを悪とする まるでブレーキの壊れた暴走車のようだ
晴れた朝の南の空に 雲と見間違うような白さの半月が 薄ぼんやりと死んだように浮かんでいる 月は 明るさの中で眠るのか
わずか数百メートルの坂道 ガレージからの帰り道 いろんな生き物に出会う 雀 カラス 蟻 蝶 ミミズ カタツムリ トカゲ 蛇 てんとう虫 そして季節の花々 みんな・・・生きている 精一杯生きている〜僕にはそう見える そしていつも自問する 負けているんじゃないか・・・あいつらに
その優しさがマイナスだと言われる 過ぎるのだ・・・と 甘さに置き換えてのことだろう そうかな これは父譲りだからね 良いも悪いもないよ 僕の中に 母親譲りは見つけられないのかな 女番長のような一面の欠片でも 残しておいて欲しかったさ
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