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優劣

優越感が

チラチラと見え隠れする

親切心なんて

僕は信じないね

そう言えば

劣等感の塊り

と言い返すんだろう


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posted by わたなべあきお | - | -

飛翔

雲が沸く

朝陽がその雲を赤く染めて行く

分厚い暗雲が光を遮る

その不気味な肉厚が何かを象徴して見える

この一瞬に

すべてが凝縮されている

白い雲は貴方か

黒い雲は君か

光は誰だ

太陽はどなただ

風よ吹け

あらゆる障壁を吹き飛ばせ

飛行機雲よ、君に頼もう

大空を真っ二つに切り刻め

僕は君に乗って

一直線に飛んで行こう

誰にも見えなくなるまで飛んで行こう30.8.30-3.jpg

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数字

数字は冷たい

数字は厳しい

数字は情け容赦ない

心通わぬ数字に埋もれて

僕は奈落の底へ転がり落ちて行く

差し出されるものは藁さえもない

氷のような・・・

ガラスの破片のような・・・

冷たく鋭い弓矢が

僕の胸に突き刺さる

綿のように柔らかい言葉は

オブラートそのもので

中身の劇薬が今にもはじけ出しそうだ2015100917284072c.jpg

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精神のバランス

ずっと言われ続けてきた言葉

「いつも遠くを見ているわね」

「夢の中へ入っちゃうんだね」

「ほかの人の影が見えるね」

そうなのかな・・・

現実逃避?

夢旅行?

浮気性?

言葉にすればそんなことになるのかな

それもこれも

全部僕だよ

際どい精神のバランス

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サヨナラ

「さよなら」は言わないでおこう

そっと、そっと去りましょう

これが僕流のお別れさ

何と言われたって

どう思われたって

これが僕流のお別れさ



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語り続ける

植物状態でも、魂は聞いている。

僕が語り掛ける声を聴いている。

だから・・・

生命維持装置を外してはならない。


だから・・・

話しかける・・・話し続ける・・・

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蟻の巣

荒れ狂う自然の猛威

予報予知は出来ても

何十年に一度という豪雨に見舞われれば

家も人間も

蟻の巣と蟻んこに等しい

人類が侵し続けてきた悪業は計り知れない

進歩発展の掛け声の代償

立ち止まり熟考することを悪とする

まるでブレーキの壊れた暴走車のようだ

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晴れた朝の南の空に

雲と見間違うような白さの半月が

薄ぼんやりと死んだように浮かんでいる

月は

明るさの中で眠るのか



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自問

わずか数百メートルの坂道

ガレージからの帰り道

いろんな生き物に出会う

雀 カラス 蟻 蝶 ミミズ カタツムリ トカゲ 蛇 てんとう虫

そして季節の花々

みんな・・・生きている

精一杯生きている〜僕にはそう見える

そしていつも自問する

負けているんじゃないか・・・あいつらに
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女番長

その優しさがマイナスだと言われる

過ぎるのだ・・・と

甘さに置き換えてのことだろう

そうかな

これは父譲りだからね

良いも悪いもないよ

僕の中に

母親譲りは見つけられないのかな

女番長のような一面の欠片でも

残しておいて欲しかったさ

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