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イメージ

車の運転中、一瞬

君の車とすれ違ったような気がした

ヘアーはショートカットされていた

ナンバープレートも見ていないし

まったくのイメージでしかない

過去った時間とともに

僕の心の中の残像も

ぼやけたフィルターの向こうに

追いやられて行く

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posted by わたなべあきお | - | -

慈愛

今、きみに逢えたなら

きみはどんな言葉をかけてくれるのだろう

僕が思うのに

たぶん・・・言葉は無いと・・・

おそらく・・・目が語る・・・

その慈愛に満ちた瞳が

僕のすべての悩みや苦しみを

消し去ってくれる

posted by わたなべあきお | - | -

母の懐

人生は

いつも青春

いつも青春

いつも心のさすらい

彷徨い

挫けそうでも

辿り着くのは

母の懐



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posted by わたなべあきお | - | -

幻の結晶

想い出は美しすぎて

僕の心を離れない

想い出は辛すぎて

僕の心を締め付ける

想い出は鮮やかすぎて

いまでもきみの声を聴く

僕が描いた夢は

身勝手だったのかどうなのか

悉くが未完成

未完成ゆえの幻の結晶

その一欠片一欠片を呼び覚まして

僕は今日を生きている

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posted by わたなべあきお | - | -

心の交わり

あなたの電話の声に
微かな憂いを感じて
安心してしまう僕は
どうしたものでしょう

あなたのメールの中に
文字とは裏腹の心を発見して
安心してしまう僕は
どうしたものでしょう

人待ちのあなたの後ろ姿に
幽かな淋しさを感じて
安心してしまう僕は
どうしたものでしょう

横に座ったあなたの瞳が
涙で潤んでいるのを見て
安心してしまう僕は
どうしたものでしょう

それは・・・
やはり・・・
僕が同じ想いでいるからでしょう
これこそが
言葉の要らない
心の交わりではないでしょうか




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殊更にゆっくりと歩いてみる

一歩一歩を踏みしめて

心の波がアスファルトに

目には見えない足跡を残す

顔を上げて空を見る

微かな希が届くのか

雲が君の笑顔に見える

差し伸べようとする両の手を

雀の群れが遮断する

後ろポケットに突っ込んで

坂道をちょっと速足になる

すると、どんどん現実に引き戻されてゆく

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正面突破

あれこれ詮索を止めにして

つまらぬシナリオは破り捨て

正面突破

先手必勝

すると、意外な所に

安全地帯や避難場所

壕に尻もちをついて

水を口にする

望遠鏡の向こうの敵陣も

一休みというところか

ああ・・・

恵の雨よ降れ

地よ草を生やせ

涙よ大河に注ぎ

海を目指せ





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避難命令

避難命令だよ

台風が来るよ

かなり強力みたいだよ

カタツムリさん

そんな壁にへばりついてちゃ

危ないよ

安全な場所へ移りなさい

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極限

極限を体験しなければ

白米のおいしさは分からない

おかずも要らない

汁も要らない

純粋にご飯がおいしい



心も一緒だよ

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昼抜き

ひまわり畑の横道にさしかかると

靴の裏はゴムなのに

僕のわずかな気配を察知して

数十羽の雀たちが一斉に飛び立ち

近くの屋根や電線に避難する

食事中だったのかい

何もしないよ

怖がることはないさ

僕は今日お昼抜きだったんだ

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posted by わたなべあきお | - | -

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