葉脈のように 僕の血脈が浮かび上がる 僕は・・・ まだ・・・ 生きている もう少し 生きなければならない この一事を完遂しなければ 終われない
ここまでの人生を漉してみよう 何が残る? 何も残らないか? まだまだだな 集大成にはまだ早い 小っちゃな伝記は、誰も読まない ここからだよ やってみせろよ
母子草 母子草 その花も葉も なんということのない つまらないものです けれど 母子草という言葉の響きが こころにすなおにしみこむのです サトウハチロー
愉しいことばかりの人生が らしき人生とは思わない 死んじまいたいくらい辛いこと 泪も枯れるほど悲しいこと ぶん殴ってやりたいくらい悔しいこと そんなことの連続でも つかの間の安らぎがあれば 僕には愉しき人生さ
靴紐を強く結び直して 歩き始めよう 身も心も引き締まる
随分長く逢っていないけど 僕の心の中では いつもいつも君はそばにいる 旧友というのかな・・・ お互い、傷ついた飛べない鳥のようだった 飛べない同士で慰め合った やがて・・・傷が癒え 君は舞い上がって 一直線に目指す方向へ飛んで行った 僕は、僕は・・・ 取り残されたのかな 置き去りにされたのかな 答えを探すより 僕は君と過ごした充実の余韻に浸っている
あなたは長い年月を通して ずっと変わらず見守ってくれていた ありがとう〜の言葉しかない 僕はあなたに何をしてあげたのだろう ごめんなさい〜の言葉しかない これからが問題だ あなたに「ありがとう」の言葉をもらうまで
きみは紅 ぼくは白 たがいに自分を咲かせましょう 今日は きみが白 ぼくが紅 たがいの夢を飾りましょう
寄せては返すさざ波に 心は和み目を閉じる 父母が、兄姉が、叔父叔母が、従兄弟たちが・・・ 甥や姪たちが・・・ 入れ替わり立ち代わり笑顔で登場する 微笑み返したその直後 海は一転荒波となり 鬼の形相の大波が襲い掛かる これこそが現実なのか 身構える直後に、僕は脱力する 攫うなら攫え もういいんだよ どこへでも連れて行ってもらおう もういいんだよ
ホントは「〇×主義」なんてどうだっていいんだ。 投げやりな意味じゃなくて、どうってことないんだ。 もっと深いところにある「人間性」の問題じゃないのかな。 枠にはめようとするから、摩擦が起きる。 自分こそが正しいと思うから、対立が起こる。 心の奥底に燈り続ける灯。 そっと優しく包み込んでみよう。 その温かさを、隣の人に分けてあげよう。 諍いなんて・・・ いがみ合いなんて・・・ 戦争なんて・・・ 僕は嫌いだ。
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