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葉脈

葉脈のように

僕の血脈が浮かび上がる

僕は・・・

まだ・・・

生きている

もう少し

生きなければならない

この一事を完遂しなければ

終われない

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posted by わたなべあきお | - | -

漉す

ここまでの人生を漉してみよう

何が残る?

何も残らないか?

まだまだだな

集大成にはまだ早い

小っちゃな伝記は、誰も読まない

ここからだよ

やってみせろよ




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母子草

母子草 母子草

その花も葉も

なんということのない つまらないものです

けれど

母子草という言葉の響きが

こころにすなおにしみこむのです


       サトウハチロー



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愉しき人生

愉しいことばかりの人生が

らしき人生とは思わない

死んじまいたいくらい辛いこと

泪も枯れるほど悲しいこと

ぶん殴ってやりたいくらい悔しいこと

そんなことの連続でも

つかの間の安らぎがあれば

僕には愉しき人生さ





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靴紐

靴紐を強く結び直して

歩き始めよう

身も心も引き締まる





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余韻

随分長く逢っていないけど

僕の心の中では

いつもいつも君はそばにいる

旧友というのかな・・・

お互い、傷ついた飛べない鳥のようだった

飛べない同士で慰め合った

やがて・・・傷が癒え

君は舞い上がって

一直線に目指す方向へ飛んで行った

僕は、僕は・・・

取り残されたのかな

置き去りにされたのかな

答えを探すより

僕は君と過ごした充実の余韻に浸っている



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ありがとう

あなたは長い年月を通して

ずっと変わらず見守ってくれていた

ありがとう〜の言葉しかない

僕はあなたに何をしてあげたのだろう

ごめんなさい〜の言葉しかない

これからが問題だ

あなたに「ありがとう」の言葉をもらうまで



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紅梅と白梅

きみは紅

ぼくは白

たがいに自分を咲かせましょう

今日は

きみが白

ぼくが紅

たがいの夢を飾りましょう

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WAVE

寄せては返すさざ波に

心は和み目を閉じる

父母が、兄姉が、叔父叔母が、従兄弟たちが・・・

甥や姪たちが・・・

入れ替わり立ち代わり笑顔で登場する

微笑み返したその直後

海は一転荒波となり

鬼の形相の大波が襲い掛かる

これこそが現実なのか

身構える直後に、僕は脱力する

攫うなら攫え

もういいんだよ

どこへでも連れて行ってもらおう

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平和

ホントは「〇×主義」なんてどうだっていいんだ。

投げやりな意味じゃなくて、どうってことないんだ。

もっと深いところにある「人間性」の問題じゃないのかな。

枠にはめようとするから、摩擦が起きる。

自分こそが正しいと思うから、対立が起こる。

心の奥底に燈り続ける灯。

そっと優しく包み込んでみよう。

その温かさを、隣の人に分けてあげよう。

諍いなんて・・・

いがみ合いなんて・・・

戦争なんて・・・

僕は嫌いだ。



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