そうして、金だ。 この金銭というたわけたしれ物が、人類の生活に迷い込んできたのは何時のことだ? こいつが瀰漫していって、今日では仔細らしく徳義の基準になり呪縛になり、あきれ はてた暴威をふるっている。 我々の便益のために生れ出た筈のものが、我々を百方、金縛りにしているのである。 今、何の奉仕があるだろう? リツ子 その愛(檀一雄)
神が運んでくれる自然の転機を素直に受け入れるに 越したことはない。跳ぼう。思いきって。 この俺は、いつも断崖の頂きから飛び降りる名人 ではなかったか。 私は芸術の一番豊穣な来源を、(とめどない)という ところにおきたい願いを昔から持っている。 檀一雄 リツ子 その愛
名・利というものは如何に虚しいものか。 しかも人間は、この肉の体の存するかぎり、 その完全な根切りは不可能といってよい。 (森 信三)
〇苦しみや悲しみの多い人が、自分は神に愛されていると分かった時、 すでに本格的に人生の軌道に乗ったものといってよい。 〇自分に対して、心から理解しわかってくれる他人が数人あれば 一応この世の至楽というに値しよう。 〇金の苦労によって人間は鍛えられる。 (森 信三)
念ずれば 花ひらく 苦しいとき 母がいつも口にしていた このことばを わたしもいつのころからか となえる ようになった そうして そのたび わたしの花が ふしぎと ひとつ ひとつ ひらいて いった 真 民
〇意志があれば、数は関係ない。 〇何か拠り所ががないと、生きて行けない。 もし、君の面影が心になかったら、死んでいただろう。
〇「人生二度なし」 これ人生における最大最深の真理なり。 〇つねに腰骨をシャンと立てること・・・ これ人間に性根の入る極秘伝なり。 〇天下第一等の師につきてこそ 人間も真に生き甲斐ありというべし。 〇逆境は、神の恩寵的試練なり。 〇絶対不可避なる事は即絶対必然にして これ「天意」と心得べし。 (森 信三・一日一語)
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