「座右の銘は?」と問われて
「さりげなく 何事もさりげなく」と応えたら
「そんなのは座右の銘とは言えん!」と言われてしまった
じゃあ、何と言えば良かったのか?
相撲取りが、大関や横綱になる時のような
四文字熟語でも使えば良かったのか?
二十歳の頃の話だ
優れたデザインには
その人らしさが出る
何の世界にでも・・・
時に
・・・らしさに気付かないこともある
ちょっとだけ離れたところから
その<・・・らしさ>を
見つめ続けてくれている人がいる
必ず、いる!
夢の中で彷徨い歩く自分がいる
そうかと思えば・・・必死に立ち働く自分がいる
なんとも勇ましくテキパキとこなす自分がいる
ふっと疑念を抱いて振り向き見れば
そこは荒野のど真ん中だったりする
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♪そこにあるから 追いかけて
行けば はかない逃げ水の
それがしあわせ あるよでなくて
だけど夢見る 願かける
・・・・・・・・・・・
来るべき人は来る
去るべき人は去る
生者必滅、会者定離
♪遠く遠く 何処までも遠く 流れる河で
暮れかかる空に あなたを想い
今日も待っています
愛しい人よ 私は歌う
千もの言葉 願いをこめて
遠い昔のお伽噺の 恋のように
どれだけ待てばいいのですか
ああ 届かぬ愛を
二人の運命 知らぬ河は
淡い夢をのせて
流れていくようで
現実は容赦なく、襲いかかってくる
これでもか・・・これでもか・・・と
僕はファイディングポーズをとる
傍目には弱弱しいかもしれないが・・・
打たれても、打たれても
ダウンしても
僕は立ち上がる
何度でも、何度でも
喰らったパンチの痛みが
陶酔の世界へ引きずり込んでゆく
これをノックアウトと言ううのか
雨を喜ぶわけではないが、梅雨らしい雨が降っている。
物思いに耽らせるような、静かな雨が降っている。
昔と違って、段々とそれぞれの季節感が希薄になってきていると感じる。
衣替えにしろ何にしろ、昔のような感覚は戻っては来ない。
エアコンの所為もあるかも知れない。
昔はゆっくりと時が流れていたように思う。
いつの時代だって、時間に変わりはないはずなのに・・・。
こうも気忙しく、背中を押されるような感覚は、昔はなかったような・・・。
貴女が逝った年齢を倍も超えちゃったよ
今更、鎮魂でもないけれど
それに相応しい事と言えば・・・
貴女のことを忘れない・・・ってことかな
ああ、いつだって忘れちゃいないさ
もちろん、貴女が生きてる時に
ああすれば良かった、こうすれば良かった・・・はあるさ
でも、それは不可能中の不可能
貴女は、現実の僕の中に生きている
僕は、そちらの貴女の何なんでしょうか?
弔い? 鎮魂? 回向?
せめて・・・夢にでも出てきてくださいよ
語りましょう
あの頃のことを・・・
僕という人間を形成してくれた
あの頃のことを・・・
10年くらいを単位としても、50年100年を単位としても、
歴史は繰り返す。性懲りもなく繰り返す。
登場人物の違いはあれ、場面設定の違いはあれ、まさに歴史は繰り返す。
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蟻の行進を見る。せっせ、せっせと隊列を組んで、休むことなく
地面を崖を歩き回り登り詰めてゆく。
何かを教えてくれている。何を教えてくれているのか。
その意味消化に躊躇する自分がいる。
怠け者は貴様ではないか。
考えども動かず・・・怠け者の典型ではないか。
その声にやや残虐的な行為に出る。
隊列に唾を落とす。
一瞬の混乱の後、瞬く間に隊列は組み直される。
彼らは僕に何を教えているのか。
何を諭しているのか。
イソップの寓話の実写版を見せつけられたような気持になった。
♪呼んで届かぬひとの名を
こぼれた酒と指で書く
・・・・・・・・・・・
似たようなことをしている自分がいる
使用済みコピー用紙の裏に
何気なく書き込むことがある
まさしく 呼んでも届かないひとだ
念力と言うものがホントにあるのなら
想いの欠片だけでも届けてほしい
そのひとの心をかすめるだけでもいいんだよ
五月の風のように・・・
ふっと振り向く横顔を想像して
はにかむ僕がいる