雨に濡れて。
独り。
石がゐる。
億年を蔵して。
にぶいひかりの。
もやのなかに。
(草野 心平)
読点が醸し出す<妙><奥深さ>
実家に立ち寄ったとき、玄関にこの詩の額が掲げられていた。
力強く、どこか寂しく・・・父らしい筆遣いの詩だった。
その時、僕は中学一年の国語の授業のとき
「わたなべ、読んでみろ」と言われて読んだ
同じく草野新平の詩を思い出す。
「瑞々しい欅の若葉を透いた光が・・・」
辛口の先生が、その時言ってくれた・・・
「なんとも<間>がいいな。五重丸だ!」
「放送部のアナウンサー担当だもんな」
僕は心の中で、大きく両の手を突き上げた。
「うつ病は、心の風邪」だって・・・
だから、誰でも罹るし、万病の元でもあるわけだ。
事実、この世の中3〜4人に1人はうつ病だと言われている。
要は、表面化するパーセンテージの問題だろうな。
何か、肉体的疾患と思っていることも、原因は心(精神)にある場合も少なくないらしい。
昔、「霊主体従」なんていう本にも出会ったことがあるけど、その通りだと確信する。
心が切り替われば、体が変わる。
喜び、怒り、怯え、悲しみ・・・それぞれの肉体的変化を見れば、歴然としている。
いかに前向きに希望を持って進んで行くか・・・その心に体は付いてくる。
しかし・・・