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声なき声

    声なき声

   声なき声は 届かない 

   残念至極

   声なき声は 抹殺される

   痛恨の極み

   届くのは 同類の仲間のみ

   音叉の如し

   あばら家のなかに 光を見る

   心の灯火

   ボロ着のなかに 明日を信じる

   確信の眼差し 

………………………………………………………………………………………

  政治は何を見ているのだろう?

  誰を見ているのだろう?

  駅の伝言板に

  声にならない声を文字化してくれないかい

     

posted by わたなべあきお | - | -

長い手紙を出せば

   
   長い手紙を出せば

 
   長い手紙を出せば
   甘えてるようにみえる
   そこで便箋に 大きく
   "例のもの頼む"と書いた

   七字だけの手紙に
   封書はもったいないと返事がきた
   返事の返事はハガキに"諾"一字
   ---この諾が甘えているぞと俺を野次ってた


       【サトウハチロー】

   

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クォーターマン

上空斜め四十五度の目線

その視線先の男

どちらが本物の自分なのか

現実界を生きていながら

その自分が仮者のように思う

上空の男こそが本者と確信する

そしてそのまた遥か上空にいる母と

透明かつ清らかにして頑強な糸で結ばれていることを

確信する

母は決して手招きはしない

ただ優しく悲しげな眼差しを注ぐだけ

posted by わたなべあきお | - | -

それでいい

   これっぽっちしか
   できないんです

   それでいい
   それでいい
   それでいいのです

   あれも
   これも
     ではなくて
   あれが
   これが
     なのです


    【横田 武】

…………………………………………………………………………………………………………………………

達観の域の先生に、何もかも反発して、いきってた二十歳の自分。

それさえも見透かされて、ただ無言で見守り続けてくださった。


  先生 僕は何でも先生の逆です
  そこで先生はおっしゃりたいのでしょう
  物にも事にも裏表の二つの顔があるのだと
  わかっているんです 先生のおっしゃることすべて
  でもどうしても ああ これが人生なんだと
  割り切れない 悟りきれないのです
  それこそ 本当の負け惜しみのような気がして
  こうして何もかも反発しているのです
  お許しください 先生

             二十歳の詩集




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出合い

    この世の
    人と人との
    出合い
    事実は偶然である
    けれども
    それを
    表現すれば
    必然であり   
    真実である

    この世の
    人の情の
    有難く

    【横田 武】


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スタート

   きまったところで
   立ち止まるのと
   きまったところから
   歩き出すのと

   わかったところで
   ストップするのと
   わかったところから 
   スタートするのと


      【横田 武】

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母を慕う

     母を慕う

  母を慕う
  わが心 すなおなり

  母にそむく
  わが心 いがむなり

  このふたつ 
  いつも母の姿につながり
  からみあいて この年までつづきぬ

  あわれにしておかし


    【サトウハチロー】


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 母の名を呼んで さみしく甘える

 サトウハチローとは全くちがう…

 おかあさんのぬくもり そして イメージ

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投影

鏡を見る

目を見る
口元を見る

挑んでいるか
活き活きとしているか
歯をくいしばっているか

己の顔に
心の投影を確認する

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真夜中の靴音

真夏の真夜中

あなたは颯爽と歩いている

まさに風を切るかのごとく

男勝りのその歩調とは

ちょっと不釣り合いな軽い靴音が響く

何分の何拍子とも言えない正確極まりない歩調

シュッ シュッ シュッ シュッ………シュシュッ シュシュ! 

まさか今、スキップを踏んだ?

そうか…あなたは確信したんだな

よかった! と あれっ! と…

僕の立ち位置を確認したくなる

僕は真夏の夜の寝床じゃないか

じゃあ…あの靴音は?

リアルすぎるスキップ音だけが

いつまでも耳奥に響きつづける

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ひとりひそかに

  ひとりひそかに


  深海の真珠のように

  ひとり ひそかに

  じぶんを つくってゆこう

    【坂村真民】

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 人間下座の経験のない者は、まだ試験済みの人間とは言えない。


  
         【森 信三】

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いわゆる「下座行」は、高校生の時からあたりまえのこととして経験した。

辛いと思ってしまえば、「行」にはならない。

今も昔も同じだが、トイレ掃除とかごみ拾いとか…

外見さりげなく、サッとできてこそ、そこに意義がある。

posted by わたなべあきお | - | -

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