その人はまぶしい
僕は応対にひどく気を遣う
その人の得意な笑顔
一点の曇りもない爽やかな笑顔から
僕は逆に
宇宙の寂寥をよみとる
まるで星座のような
そうです
そしてまた
ひと知れぬ夜空の深淵に飛び交う
閃光のささやきを
閉じていた瞼に
チカリ!
例の
前知らせをすることはしたさ
いくら待っても
なかなかやっては来ずに
二息も三息ものあと
どろん どろどろ どうん
そのとき こちらは どうだったか
うつら うつら
テレビのつけっぱなし
気づいて止めに立ったら
眠りの精に突き放されて
わびしいどころか
狭苦しい
殺風景きわまる一人部屋の
闇のなかで
とり抑えても
とり抑えても
湧いてくる
不燃焼想念に辟易していたのだ
ぶるぶる ピリピリ
大きな屁っこを
こきやがったな
往生際のわるい
切れ味のわるい
大砲ぶっぱなして
すっ飛んでいった
once more
アパートの一室の
孤独の 闇の 真夜中に