眩暈

「さよなら」も言わずに消えて行く

その長い空白の中に、何を想えと言うのだろう

想像できる答えを三つ

心の白紙に書いてみた

それらの上に三本の直線を引き

可能な限りの横線を引きあみだくじを形成した

僕は当然の如く三番を選んだ

鉛筆が曲がり下りるにつれて

その速度は緩まって行った

そして・・・僕は・・・

その作業を停止してしまった

その三つの答え以外のような気がしたのだ

それはおそろしく不気味でもあり

とんでもなく歓喜的でもあるようにも思えた



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posted by わたなべあきお | comments (0) | trackbacks (0)

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