先に出かけたはずの君の姿が見えない
反対方向を見れば、もうはるか向こうを君は歩いている
確信したような足取りで
声は届かない距離だ
いずれは合流するはずの道ではあるが
なぜか逢えなくなってしまうような気がして
僕は君の後を追うことにした
追いつけそうもない足取りで
気持ちだけがやけに焦っていた
目覚めると
かすかな疲労を伴ったけだるさを覚えた
まるで歩き疲れたかのような
まるで気疲れしてしまったかのような
心の中に内在する不安と希望の夢化なのだろうか
それにしても君の足取りは確信に満ちていた
対して僕のそれはどうだ
何とも心許ない歩みではないか
気持ちは走っても足は走らない
不自然になぜか呼吸は荒い
これがあの疲労感の原因か
夢の中の出来事でも体は疲れるんだ
シャワーでも浴びるか
重い体で立ち上がる
振り向けば寂しい 君の住む故郷
若い日の涙は 明日への涙か
暗闇の彼方に 口笛が流れる
この道はいつの日にか
希望につながる
東の空に日が昇るまで
とても とても 遠い旅路さ
<時>をキャッチせよ
その鈍い触覚ででも
空気を読め
その鈍い嗅覚ででも
掴めるはずだ
読めるはずだ
重ねた経験は無駄ではない
想い出と願いを
両翼に乗せて
紙飛行機のように飛ばしてみたさ
爽やかな新緑の風よ
その力強い上昇気流に乗せて
あの人の胸に
届けておくれ
心だけが
ひたすら走り続けて
なのにカラダは
まるで死人のように動かない
愛の鞭とやらを入れられたって
牛馬でもあるまいに
振り向く眼光が
自分さえもが怖ろしい
気が付けば横に居た貴女に
母を見た気がした
それほどに
優しく和やかな空気だった
その空気を大切に吸い込んで
僕は眼差しで
答えを返した
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♪心の中に傘をさして
裸足で歩いている自分が見える
人の言葉が
右の耳から左に耳へと通り過ぎる
それ程頭の中はからっぽになっちまってる
今日は何故か穏やかで
知らん顔してる自分が見える