伝達

疲れ果てていることは

だれにも隠せはしないだろう

ふらふらとたどり着いた館の門番が

無表情に立っている

その主に声をかけようとしても

喉の奥に引っかかって

音化することすらできない

無声映画のように

パントマイムのように

試みてはみたが

ど素人に言葉は宿らない



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posted by わたなべあきお | comments (0) | trackbacks (0)

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