涙の河

みんなそれぞれにバックボーンがあって

それに支えられて生きている

それが色褪せた時、消え失せてしまった時

営々として積み上げた城は崩れ落ちてしまうのだ

涙の川はひたすらに流れ行くが

そこに浮かぶハンケチを繋ぎ止めるべき葦は

いかにもか細い

笹舟に乗って仰向けになり

あの吸い込まれるような青空を眺めたのは

何時のことだったろう?

大波よ来い!と自虐的に叫んだのは

魂の叫びだったのかも知れない

夕暮れ時は寂しそう…

その赤い夕日におーいと叫ぶ元気は

もう今の僕にはない

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posted by わたなべあきお | comments (0) | trackbacks (0)

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