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いろんな人に逢うさ
  いろんなことがあるさ
    僕らの旅は果てしなく続く
      知らない街で愛を見て
        ふと立ち止まり
          心の置き場があれば
            それもまたいいさ

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戦争

人の命を救うために

   人の命を奪っている


平時なら 殺人犯

   有事なら 勲章もの


どう考えても おかしいだろう

   帰還兵が 精神を病むはずだ


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オリオン

夜空に星座を探す。

僕はなぜか、いつもオリオン座を追う。

小学生の理科の授業の名残だろうか?

そしてその記憶の形を見つけて安堵する。

そして…呟き歌う…♪オリオン舞いたち 星座は巡る…

そうか、合唱団のせいか。


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♪夜空の星に 祈りを捧ぐ

   その娘の 優しい瞳の中に

     喜びの涙が あふれていた

       初めて見つけた この恋を

         求めて離さず ここまで来た

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慟哭

父は

幼い子 三人を 見送った

そして 末っ子の僕が 三歳の誕生日の明くる日に

妻を見送った

残ったのは 長男の兄と 末娘の姉と 僕だった

その慟哭は 想像もできない

そんなドラマは 想像もできない

本当は 六人きょうだい だなんて

僕は 独り 取り残された

たった 独り 取り残された


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負け残り

 もうすぐ大相撲の九州場所が始まるが、その相撲の世界に<負け残り>というのがある。詳しいことはさておいて、結びの一番の前の取り組みで、負けたけど仕方なく(これは僕の感情入り)控え力士として残る力士のことだ。しかも、負け残りの力士は次の力士へのいわゆる<力水>はつけることができない・・・と来ている。観客の前に一種の恥を晒すわけだ。

 多少意味は違うが、僕はこの言葉を浴びせられたことがある。「ナベさん、厳しい時代だね〜。だけど君はしぶとく負け残ってるね〜。」その語調の中に、やや嘲笑の匂いがする。「ははは・・・」僕は苦笑を返すしかない。彼の言う解釈からすれば、確かに負け残っているからだ。

 ここからは僕の主観だが、負け残りの力士はおそらく、さっきの負け相撲の内容を思い返し反芻し、「なにくそ!」「次こそ!」との思いを強くしているはずだ。そして必ずや次の一番、残りの勝負に全力を傾注するはずだ。

 たしかに、この混沌とした時代において、僕は負け残っているかもしれない。かと言って休場や引退を迫られているわけではない。また、自ら引退してしまうわけには行かないのだ。四十過ぎても幕下以下で相撲をとっている力士が居ると聞く。
僕は、ある面から見て、その力士を尊敬するね。周りから何と言われようが、こうと決めた自分の道を突き進む。転がされても、投げつけられても、押し倒されても、突き飛ばされても・・・。
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余命

 もう20年くらい前の話ですが、あのホーキンス博士の説によれば、我々のこの地球の命は、せいぜい持って80年ということでした。ということは、あと半世紀位で、地球は消滅するということになります。

 人間の持つ時間感覚と宇宙時間の違いと言ってしまえばそれまでですが、宇宙時間から言えば、百年、千年は、ほんの一瞬ということのようです。

 我々の孫たちは、その瞬間を生きて迎えてしまうと言うことになります。とんと現実感が沸いてはきませんが、言われてみれば…ということは、たくさんあります。※※してる場合ではない!ということくらいは思えます。

 戦争、政争、泥棒、詐欺、、何もかもがアホらしくバカらしく思えてきます。

 この大宇宙で、この瞬間瞬間に、一つまた一つと星たちが消滅していっているというわけです。

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友へ

純一君、君はある種の裏社会に生きてしまったことは否めない。あえて「ある種」と言ったのは、僕の皮肉だ。表向きは全うだと言えるだろう。その種の人たちは山ほど居るからね。しかも堂々と大きな面をして。仮面とまでは言わないが、大衆、民衆を上から目線で見下して、巧みな言葉で操り信じこませるという、教科書通りの操り術だ。

でも君は、どこかの時点で気付いていたんじゃないのかい?しかし、その時にはもう家族も居ただろうし、役職上でもそれなりの位置にいた。ということは、君は本心に偽り仮面を被ってしまったわけだ。

 自慢じゃないけど、逆に僕は、大海に投げ出された木の葉舟のような五年間を送っていたさ。意図的にというほど、カッコいいものではなかったけれど、金に変えられない貴重な宝物を得たと自負している。

 「人間の価値は正義感」同じ価値観を植え付けられたはずだ。その監視眼を自らに向けることは出来なかったのかな?己を偽り、他人にはまことしやかに押し付ける。心的詐欺師の典型だと僕は確信する。

 極論すれば、この世は騙し騙されの複雑な絡み合いだ。その混沌のなかで、如何に己を見失わないかの闘いだ。「爪上の土」という言葉がある。爪の上に土を乗せてみて、どれだけの土が残るのか?これは、究極の結果論だ。この世で生存中に判る話ではない。

 この世の終わり、つまり我が身の臨終の時に、その答は出る。歴然と、まざまざと。

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白い顔

港の雨に濡れてる夜は

想い出すんだ白い顔

二人で歩いたあの坂道も

霧に霞んで哭いている・・・


もうあの潮の香りが思い出せない

もうあの満天の星空が思い出せない

この半都会の匂いに、色に、染まり切ってしまったか・・・


唐突に

遥か離島を旅する夢を見る

そしてその沖合の青い、青い大海原に

この身を投げ出す夢を見る

それこそが我が故郷に帰ると言うものだ

母の懐に抱かれると言うものだ

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夢芝居


大海原の向こうからか、大空の彼方からか知らないけれど

僕を迎えに来るような予兆を察知した時

僕は何を叫ぶのだろう?

自分で言うのも可笑しいが・・・

それこそが「魂の叫び」ではなかろうか

そのギリギリの瞬間

何とも女々しい独り言かも知れない

そしてまた・・・

有りっ丈の強がりの言葉かもしれない

「僕」という言葉は使わず

「俺」はまさしくこの「俺」だと叫ぶかもしれない

足掻きではない

心深くに潜んでいる「自身」の叫びなのだ

あたかも・・・もう夢の芝居は終わったぜ

とでも言うように・・・

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私見(選挙)

 大小問わず、「選挙」と言うのは、利益代表者選びであって、人間性がどうだと

か、生き方がどうだとか言うのは、第二、第三の問題であるとしか思えないので

す。己の現実の社会生活に、どれだけの利益を齎してくれるのか!?それが己の投

票行動の第一原因であるとしか思えないのです。  

この時点に於いて、人生観や価値観は置いてけぼりです。人間の持つ浅ましさでも

あり、くだらなさでもあります。人間としての正論は、この分野では通用しないと

言うことかも知れません。それゆえに、いわゆる文人の、小説家の、評論家の真価

が問われるところだとも思うのです。

 極論すれば、この世の中・・・いわゆる「悪人」しか生まれ来ない時代です。

もっと言えば、何でもありの時代です。いわゆる「正論者」は、過去のガリレオ

の話ではありませんが、抹殺されるのです。そこで「それでも地球は回っている」

と言い切れるかどうかの問題なのです。

 「金」を取るか、「心」を取るか、そしてその結末は、己があの世に逝った時

にしかわからないのです。偉そうな物言いをしていますが、これが僕なのです。

信条、信念は一歩も譲れないのです。

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